完全マンツーマンと先生1人に生徒2人以上の違いと特徴とは？

塾には予備校のような集団指導の他に、完全マンツーマンで指導する方法と先生1人が生徒2人以上を指導する方法があります。前者は個人指導、後者は個別指導と呼ばれていますが、どのような特徴があるかご存じでしょうか？今回は、個人指導と個別指導の明確な違いと特徴について解説します。
 

完全マンツーマン（個人指導）の特徴 

個人指導とは、先生と生徒が一対一という完全マンツーマンで指導する方法です。家庭教師のような指導方法を、自宅ではなく塾内で行うところをイメージするとわかりやすいでしょう。

個人指導の特徴と生徒に与えるメリットは、以下の3点です。
 

じっくり解説が聞ける 

先生は他の生徒の指導に時間を取られることがないため、生徒は解説を理解するまでじっくり聞くことが可能です。わからない点をすぐに質問できるので、集団指導塾でついていけなかった生徒に最適な指導方法といえます。
 

綿密なカリキュラムで無駄な時間がない 

生徒と一対一で向き合うため、目標を達成するために綿密なカリキュラムを作成できます。志望校合格や苦手科目の克服など、本当に必要な勉強を効率的に学べるので無駄な時間を費やすこともありません。また、科目を自由に選択できるので、テスト対策にも効果を発揮するでしょう。
 

他の生徒の存在が気にならない

完全マンツーマンの個人指導は他の生徒がいないので、気が散ることなく勉強により集中できます。周囲に生徒がいると質問しにくい場合や、勉強の進み具合や学力の差が気になる場合もあるでしょう。個人指導なら自分自身の学力に集中できるので、1人で勉強するのが向いている生徒に最適です。
 

先生1人に生徒2人以上（個別指導）の特徴 

先生1人に対し、2人以上の複数の生徒を指導するのが個別指導にあたります。個別指導には先生が生徒のところを回って指導する「巡回スタイル」と、生徒がグループを組む「グループスタイル」の二種類があります。
 

巡回スタイルの特徴 

巡回スタイルとは、机が1人ずつのブースに分かれており、わからないことがあった際に質問をする仕組みです。生徒が演習をしている間に他の生徒を指導できるため、一度に複数人の指導ができるので効率がいいというメリットがあります。また、ブース内では1人で集中して勉強できるので、他の生徒が気にならないことも巡回スタイルの魅力でしょう。
 

グループスタイルの特徴

グループスタイルとは、4人程度で机を向かい合わせにし、先生の机を横に付けて1人ずつ指導するのが特徴です。授業内容は生徒によって異なるカリキュラムを指導する間、他の生徒は演習をするという仕組みです。巡回スタイルとの大きな違いは、友達と一緒に勉強できるので楽しいと感じることでしょう。しかし、1人で勉強する巡回スタイルよりも、勉強中の私語が多くなるという注意点もあります。

そして、各スタイルに共通する、個別指導の具体的な特徴とメリットは、以下の2点です。
 

オーダーメイドのカリキュラムを組める 

個別指導では、カリキュラムをオーダーメイドで組めるのが最大のメリットです。複数人数を受け持つとはいえ、指導や質問にたいする回答は一対一で行われます。そのため、成績の状況や科目の理解度、設定した目標に合わせたカリキュラムを組めるのです。個人の学力や目標に細かく合わせられるので、大学合格だけでなく、学校の授業の遅れを取り戻す、基礎力を構築するといった目標も達成できるでしょう。
 

問題演習が中心で実践力が身に付く 

一方的に聞くだけの集団指導塾とは異なり、テキストで問題を解きながらわからないところを質問するスタイルです。少人数制ですぐに質問できる環境が整っているので、実践的な実力を身に付けることができます。その手順をくり返すことで、成績アップや志望校合格といった目標をクリアできるでしょう。

また、授業で使用するテキストは、より理解しやすくなるようにさまざまな工夫を凝らしています。自分のレベルに合ったテキストを使えるので、自宅学習がしやすくなるのも個別指導塾の魅力でしょう。

まとめ：個人指導と個別指導には明確な違いがある

個人指導と個別指導は一見すると似ていますが、両者には明確な違いがあります。自分に合った塾選びをすると成績アップに影響するため、双方の違いとメリットをきちんと把握しましょう。

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