中学受験の「繰り上げ合格」とは?補欠との違いや注意点を解説
公開日:2026/02/23

こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。
中学受験では、合格発表後もしばらくの間は入試結果が動くことがあります。その代表的な仕組みが「繰り上げ合格」です。合格者の中から進学を辞退する受験生が出た場合、欠員を補う形で新たに合格の連絡が行われます。
この仕組みは学校によって呼び方や運用が異なり、「補欠」との違いがわかりにくいと感じる保護者の方も少なくありません。そのため、「いつまで待てばよいのか」「連絡が来たら必ず進学できるのか」といった不安を抱くケースも見られます。
今回は、中学受験における繰り上げ合格の基本的な仕組みを整理したうえで、連絡が届く時期・方法、実際に連絡を受けた際の注意点についても解説します。
繰り上げ合格の仕組み

中学受験では、学校側は一定数の辞退者が出ることを想定したうえで合格者数を決定しています。しかし、想定を超えて辞退者が出た場合、入学定員に欠員が生じてしまいます。
こうした欠員を補うために用いられるのが「繰り上げ合格」や「補欠合格」という仕組みです。
学校によって運用方法は異なりますが、いずれも合格ラインに近かった受験生を対象に、追加で合格者を出すという点は共通しています。ただし、「補欠」と「繰り上げ」には違いがあります。
- 補欠合格
合否発表の時点では正式合格とならず、「合格候補者」として待機している状態です。多くの場合、入試得点などに基づいて補欠順位が決められ、その順に繰り上がります。 - 繰り上げ合格
正規合格者の辞退などによって定員に空きが出た際、補欠合格者などの中から選ばれ、「正式な合格者」として通知された状態です。「追加合格」「追加合格者」と呼ばれることもあり、この段階で入学手続きを行う権利が確定します。
補欠合格は、あくまで合格の「可能性がある段階」に過ぎず、入学の権利が与えられているわけではありません。一方、繰り上げ合格は「実際に正式合格へと繰り上がった」状態であるという点が、両者の大きな違いです。
難関校・中堅校で辞退者が出ると、スライドする形で繰り上げ合格や補欠が発生するケースも見られます。
繰り上げ合格の連絡はいつ届くのか
繰り上げ合格の連絡が来る時期は、学校やその年の受験状況によって異なりますが、一般的には正規合格者の入学手続きが終了した直後です。
合格者が進学先を決め、辞退者が確定するタイミングで、欠員が発生した場合に順次連絡が行われます。
ただし、すべての繰り上げ合格がこの時期に完結するとは限りません。難関校や人気校では、他校の合格発表を待って進路を決める受験生が多く、辞退の動きが長期間にわたることもあります。
そのため、繰り上げ合格の連絡が数回に分けて行われたり、公立中高一貫校の合格発表後など、時期が後ろにずれ込んだりするケースも珍しくありません。
一方、学校によっては合格発表の当日や翌日に連絡が来るケースもあります。
繰り上げ合格の有無や連絡時期、連絡方法は学校ごとにルールがあり、中には「連絡期間は◯日まで」と明記している学校もあります。受験校の募集要項や公式案内を事前によく確認しておきましょう。
繰り上げ合格の連絡方法

繰り上げ合格となった場合は、電話で連絡が来ることが一般的です。出願時に登録した緊急連絡先や保護者の携帯電話などへ、学校から直接連絡が入ります。突然連絡が来るケースも多いため、受験期間中はできるだけ電話に出られるよう態勢を整えておくことが重要です。
一部の学校では、電話連絡に加えて、受験生専用のマイページやWebシステム上で繰り上げ合格を通知することもあります。
ただし、その場合でも所定の手続き期限を過ぎると、繰り上げの権利を失いかねません。「マイページを確認していなかった」といった行き違いを防ぐためにも、連絡方法や確認手段は必ず把握しておきましょう。
もし学校からの電話に出られなかった場合は、できるだけ早く折り返し連絡を入れることが鉄則です。
繰り上げ合格の連絡は限られた時間の中で順次進められるため、対応が遅れると、次点の受験生に入学の権利が回ってしまうこともあります。
また、この時期は非通知や知らない番号からの着信にも注意が必要です。学校側の電話が非通知や代表番号でかかってくることも考えられるため、受験期間中は着信拒否設定を見直しておくと安心です。
繰り上げ合格の連絡が来た際の対応
繰り上げ合格の連絡を受けたら、まず行うべきは、その中学に進学するかどうかを速やかに判断することです。繰り上げ合格は欠員対応であるため、返答期限が非常に短く設定されているのが一般的です。場合によっては、当日中や翌日までに意思表示を求められることもあります。
判断にあたっては、すでに合格している他校の状況や、今後控えている合格発表の日程を踏まえて検討する必要があります。
迷いがある場合は、通っている塾や予備校の先生に相談し、客観的なアドバイスをもらうのもよいでしょう。限られた時間で決断が迫られる場面では、第三者の視点が判断の助けになることもあります。
進学を決めた場合は、入学金の支払いや必要書類の提出を指定期限内に行う準備も欠かせません。繰り上げ合格でも、手続きの扱いは通常の合格と同様で、期限内に手続きを完了しなければ入学の権利を失う点には注意が必要です。
事前に入学金の金額や支払い方法を把握しておけば、連絡を受けたときにも慌てず対応できます。
繰り上げ合格の可能性も想定して、「連絡が来た場合にどうするか」をあらかじめ家庭内で話し合っておくことが、後悔のない選択につながります。
まとめ
中学受験における繰り上げ合格は、辞退者によって生じた欠員を補うための制度であり、決して珍しいものではありません。「補欠」と「繰り上げ」では運用方法に違いがあり、連絡時期や連絡方法、対応期限も学校ごとに定められています。そのため、制度の仕組みを正しく理解し、受験校の募集要項を事前に確認しておくことが重要です。
繰り上げ合格では、突然連絡が来て短い期限で判断を迫られることになります。連絡が来た際に冷静な判断を行うためにも、進学の優先順位や入学金の支払い可否、判断基準について、あらかじめ家庭内で話し合っておきましょう。
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