高校受験に欠席日数は影響する?年間欠席日数の目安と欠席日数が多いときの受験対策を解説
最終更新日:2024/08/16
こんにちは、四谷学院個別指導教室の古川です。
高校受験を控えている方のなかには、欠席日数が合否に影響しないかと不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
すでに欠席日数が多い方は、高校受験と欠席日数の関係や、欠席日数が多い場合にできる受験対策のポイントを押さえ、漠然とした不安を解消していきましょう。
目次
欠席日数が多いと高校受験で不利になる?
欠席日数が多いからといって、必ずしも高校受験で不利になるというわけではありません。
しかし、欠席日数の扱い方は都道府県や各学校によって異なるため、すでに欠席日数が多い場合は都道府県の取り決めや受験する高校の募集要項をよく確認しましょう。
以下では、高校受験における一般的な欠席日数の扱いについて解説します。
欠席日数が多いからといって不利になるとは限らない
先述のとおり、高校受験における欠席日数の扱い方は都道府県や学校によっても異なります。
欠席日数が重視される学校もあれば、学力試験の点数が重視される学校もあります。
また、選抜方法の違いにより欠席日数の扱い方が変わる場合もあり、推薦入試では欠席日数の条件が設けられている傾向があります。
欠席日数の影響が心配な場合は、受験する高校の募集要項に欠席日数に関する記載がないかよく確認しておきましょう。
年間30日以上が一つのボーダーライン
文部科学省では「病気や経済的理由による者を除き、年間30日以上学校を欠席した者」を不登校と定義しています。
そのため、多くの学校では年間30日以上学校を欠席している受験者については「審議対象」とされます。
学校によっては中学1年生~3年生までの3年間の欠席日数が確認されたり、中学3年次の年間欠席日数のみが確認されたりと、学校ごとの違いがある点に留意しましょう。
私立高校の場合、そもそも調査書の内容自体があまり重視されない場合もあれば、前述のとおり推薦入試において欠席日数に条件が設けられる場合もあるなどさまざまです。
内申点の観点からは欠席は少ないほうがいい
高校受験では、一般的に欠席日数が記載された内申書(調査書)が中学校から高校へ提出されます。
調査書には、各教科の5段階評価や学校生活をどのように過ごしていたかについて記載され、これらの内容はほとんどの高校で考慮されています。
欠席日数が多いと内申点に響く可能性があることから、内申点の観点から見ると、欠席日数が少ないほうが高校受験に有利といえるでしょう。
一部の都道府県では内申書から欠席日数の項目を消すケースも
近年は高校入試の公平性を問う声が多く、「不登校が理由で不合格になるのではないか」といった不安を持つ生徒や保護者も増えています。
そのため一部の都道府県では、内申書から出欠日数欄を削除する方向で議論が行われるようになっています。
例えば長野県教育委員会では、令和7年度の高校入試から、出欠日数の記載がない以下のような調査書(案)を用いる方針を示しました。
参照元:長野県公立高等学校新たな入学者選抜制度に関する情報|長野県教育委員会
調査書(案)の改正(案)
欠席日数が多いときの志望校の選び方
学校に行きたくなくなるような悩みを抱えている、行きたくても行けない状況にあるなど、さまざまな理由から欠席日数が多くなってしまった方もいるでしょう。
欠席日数が多く、志望校選びに不安が大きいときは、内申点よりも学力試験の点数が重視されやすい高校を選ぶことがおすすめです。
まずは、無理なく受験を検討できる高校を複数校ピックアップして、それぞれの募集要項をよく確認しましょう。
また、学校によっては理由を申請すれば欠席日数を考慮してくれる場合もあります。
欠席日数の多さは試験結果で挽回!
欠席日数が多いと、同等の学力を持つほかの受験生と比べるとどうしても不利になってしまいます。そのため、欠席日数が多い場合は学力試験の点数をしっかり獲得することが重要です。
学力試験の点数は苦手科目や苦手箇所を克服することで大幅に伸ばせる可能性があるため、自力での学習に不安があれば塾を有効活用しましょう。
早い段階から塾を活用すると、学力レベルの向上だけでなく、学校の定期テスト対策による内申点アップも見込め、効果的な受験対策が可能です。
まとめ
高校受験における欠席日数の扱いは受験する高校により異なるため、一概に影響があるとはいえません。
しかし、いざ受験したいと思った高校が欠席日数を重視する学校だった場合は、合格のハードルが上がってしまう点に注意が必要です。
欠席日数が多く内申点に不安が大きい場合は、なるべく学力試験が重視されている高校を志望し、学力試験の点数アップを目標に学習を進めていきましょう。
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