中学受験における母親のノイローゼ対策はこれだ！中学受験のプロが解説

こんにちは！四谷学院個別指導教室の古川です。
中学受験に挑戦する子どもをサポートしていると「子どもの学習状況ですぐ一喜一憂してしまう」「受験サポートの精神的な負担が大きい」と悩む場面は多いでしょう。

中学受験のサポートに関する負担や疲労を放置していると、精神状態の悪化やノイローゼをはじめとした精神的な不調を招くおそれがあるため注意が必要です。

中学受験のサポートをする際には、あらかじめノイローゼ対策について理解を深めておくことが重要です。

この記事では、中学受験において母親がノイローゼになりやすい理由や、効果的なノイローゼ対策について解説します。

中学受験で母親がノイローゼになりやすい理由

まずは、子どもの中学受験をサポートするうえで母親がノイローゼになりやすい理由について見ていきましょう。理由を知ることで、対策が立てやすくなります。

孤独感と責任の抱え込み

中学受験では、父親は仕事で忙しいといった理由から、具体的なサポートは母親が1人で担う家庭が少なくありません。

中学受験では、学習計画の管理や塾への送迎、お弁当作り、説明会への参加、子どもの精神的ケアなど、サポートすべき内容は多岐にわたります。
これらのあらゆるタスクを母親1人で抱え込むと、「自分がしっかりしなければ」という責任感が強くなりがちです。

この責任感により、誰にも相談することができず、結果として社会から孤立したように感じ、ノイローゼにつながる可能性があるでしょう。

子どもの成績の伸び悩み

子どもの成績や偏差値が思うように上がらないことも、母親がノイローゼになる要因となる場合があります。子どもの成績や偏差値の伸び悩みに対して、「自分のサポートが不足しているせいだ」「自分の育て方が悪かったのかもしれない」と自分自身を責めてしまうためです。

子どもとの関係の悪化

学習計画によっては、中学受験に向けて、これまで以上に勉強に時間を割く必要が生じます。中には、毎日勉強をして中学受験を目指す方もいるかもしれません。

そのような生活の中で、子どもに対して「勉強しなさい！」と毎日言い続ける生活に疲れてしまったり、思うように勉強しない子どもに苛立ちを覚えたりすることもゼロではないでしょう。結果、親子関係が険悪になり、ノイローゼにつながる大きなストレスを感じるおそれがあります。

終わりの見えない負担（経済・時間）

中学受験をサポートする生活では、塾への送迎や夜食の準備で自分の時間がなくなり、睡眠不足が続く場面もあるでしょう。そして、塾の費用や教材費などの中学受験にかかる費用も、決して安くはありません。

これらの経済的・時間的負担がプレッシャーとなり、じわじわと母親の心身を疲弊させていくおそれがあります。その結果、ノイローゼを起こすリスクが高まります。

【原因別】中学受験における母親のノイローゼ対策

ここからは、中学受験における母親のノイローゼ対策について、原因別に解説します。ノイローゼ気味だと感じている方は、以下でご紹介する対策を前述した原因に合わせて試してみてください。

孤独感への対策は戦友を増やすこと

「父親は忙しいし非協力的だから」と諦めるのではなく、中学受験に関する情報を意識的に共有しましょう。

例えば、塾の面談に一緒に行ってもらったり、子どもの成績表などを見せながら現状を把握してもらったりすることがおすすめです。
併せて、「塾への子どもの送迎」や「丸付け」など、具体的なタスクをお願いしてやってもらい、チームで乗り越える意識を持つことが大切です。

また、身内に限らず、塾や学校の先生の力を借りることも重要といえます。

特に塾の先生は受験のプロであり、これまで多くの家庭を見てきています。プロの視点による客観的なアドバイスをもらうだけでも、心が軽くなる効果が期待できるでしょう。

成績への不安は「経過」を見よう

点数や順位だけを見るのではなく、子どもの努力や成長に目を向けて具体的に褒めることも重要です。

例えば、「今日は苦手な計算問題に粘り強く取り組めて偉かった」「漢字を丁寧に書けるようになった」など、子どものできたことに注目するとよいでしょう。

小さな成功体験を可視化することで、子どものモチベーション維持につながり、それが結果として母親自身のメンタルを守るきっかけになります。

子どもとの関係は「自主性」に任せるのが大事

親の仕事は、子どもに対して「勉強しなさい」と言うことだけではありません。ときには受験のことを考えず、一緒に散歩をしたり、好きなテレビを見て笑ったりなど、親子関係を充電するような時間を作るとよいでしょう。

もちろん、子どもによっては、第三者が学習管理をしないとまったく勉強をしなくなってしまう可能性もあるでしょう。そのようなときは、塾の力を借りるのがおすすめです。

塾の先生に、勉強に関するスケジュール管理をサポートしてもらうことで、親の負担を軽減できます。

また、母親は子どもの体調管理や精神的なサポートに徹するなど、役目を割り切ることも効果的です。

まとめ

中学受験で母親がノイローゼになりやすい理由には、孤独感や責任感の抱え込み、子どもの成績の伸び悩み、時間的・経済的負担など、多岐にわたります。中学受験のサポートで母親がノイローゼにならないようにするためには、父親とも学習状況を共有して戦友を増やし、子どもの成績だけを見るのではなく「経過」を見るようにしましょう。

また、塾の先生などからアドバイスを受けたり学習面のサポートをしてもらったりするのも効果的といえます。

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