英語のみで中学受験合格を目指す!英語1科目入試の特徴やレベル、対策方法を紹介
最終更新日:2024/12/10
こんにちは、四谷学院個別指導教室の古川です。
近年、帰国子女枠だけではなく、一般枠として英語のみ入試を実施する中学校が増えてきました。
また、文部科学省が定める新学習指導要領により、小学校では3年生から外国語活動が、5年生から外国語授業が始まるようになりました。
これに伴い、子どもの英語力を活かした進学や、早くからの英語教育による中学受験を見据えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、英語のみ中学受験の特徴やメリット・デメリット、おすすめの対策方法をご紹介します。
目次
英語1科目入試の特徴と求められるレベル
一般的な中学受験では複数教科(国語、算数、理科、社会)で入試が実施されるのに対し、英語のみの入試では、英語1科目で幅広い英語力が求められます。
英語1科目入試の主な試験内容は、以下のとおりです。
- 英語の筆記試験
- 英語の筆記試験+英語での面接
- ネイティブスピーカーと受験生によるグループ英語活動 など
また、英語1科目入試で求められるレベルは、受験する中学校により異なります。
英検4級(中学2年生レベル)から英検2級(高校3年生レベル)まで幅広く、いずれも小学校の必修範囲以上の英語力が必要です。
中には、受験資格に英検所持を課している中学校もあるため、子どもの英語力と志望校が求める英語力のレベルに大きな差がないかをよく確認しておきましょう。
英語1教科入試のメリット・デメリット
英語1教科入試は、一般的な複数教科入試に比べて、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
・十分な学習時間を確保できる ・帰国子女は強みを発揮できる | ・選択肢が絞られる ・ほかの生徒と学力の差が開く可能性がある |
メリット1.十分な学習時間を確保できる
一般的に、受験の教科数が増えるほど、必要な勉強量や学習時間も多くなります。
英語1教科入試では複数の教科に時間を割り振る必要がないため、効率よく学習に専念できます。学習時間を確保できる環境であれば、十分な受験対策を経て試験に挑めるでしょう。
クラブ活動や習い事などで学習時間に限りがある場合でも、複数教科の受験に比べると、万全な体制を整えやすい点が英語1教科入試の利点です。
メリット2.帰国子女は強みを発揮できる
帰国子女の場合、英語以外の教科に自信がない場合でも、海外で培った英語力を活かすことでレベルの高い中学校に挑戦できます。
日本で生まれ育ったライバルに比べて高得点を狙えるため、幅広い選択肢から志望校を選べるでしょう。
得意分野での受験はプレッシャーもかかりにくく、自信を持って中学受験に挑めます。
デメリット1.選択肢が絞られる
英語1科目のみでの入試を実施している学校は、まだまだ限られているのが現状です。
英語1科目入試を選ぶことで、進学の選択肢が狭まる点はデメリットといえるでしょう。
また、英語1科目入試では総じて高い英語力が必要とされ、ライバルの英語力も高い水準となります。
筆記試験や面接などでミスをしてしまうと合否に直結するため、自分の英語力に見合った中学校を選ぶことが大切です。
デメリット2.ほかの生徒と学力の差が開く可能性がある
複数科目で受験した生徒の場合、各教科とも一定の学力レベルを身につけているケースがほとんどです。
一方で、英語1科目入試で受験した生徒は、英語以外の教科で十分な学力が身についていないケースがあり、ほかの生徒と学力差が開いてしまう可能性があります。
英語1科目入試での受験を考えている場合は、中学受験後に十分な学習時間を確保できるように学習環境を整えていくことが大切です。
英語のみの受験が可能な学校の例
英語1科目入試の有無や試験形式は学校により異なります。
以下では、英語のみの受験が可能な学校と各校の試験形式(例)をご紹介します。
学校名 | 試験形式 | 出題レベル |
東京都市大学等々力中学校 | 英語1教科入試(一般入試) 筆記試験 | 英検2級~準1級 |
桐朋女子中学校・高等学校 | Creative English入試(一般入試) 筆記試験 | 英検3級 |
江戸川女子中学校・高等学校 | 一般英語特化型入試 筆記試験、面接(日本語・英語) | 英検2級 |
攻玉社中学校・高等学校 | 国際学級(帰国生)入試 筆記試験、面接(親子面接) | 英検準1級 |
サレジアン国際学園世田谷中学高等学校 | 帰国生入試 筆記試験、面接(英語・日本語) | 英検2級~1級 |
なお、実施される入試や試験内容は年度によって異なるため、受験を予定する場合は必ず各学校の公式ホームページより最新の募集要項をご確認ください。
英語1教科入試に挑戦する場合の対策方法
英語1科目入試は、ライバルも高い英語力を身につけていることが予想されるため、抜かりない受験対策をして挑むのが理想です。
英語1科目入試に向けて押さえておきたい対策方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 志望校の出題傾向をつかむ
- 英語の面接対策をする
- 塾に通って志望校対策をする
志望校の出題傾向をつかむ
一口に英語1科目入試といっても、出題形式や傾向は学校により異なります。志望校の過去問を解いて出題形式や難易度を把握し、苦手部分をなくしておきましょう。
志望校の出題傾向に合わせた学習計画に沿って受験勉強を進めることで、出題されやすい文法や単語を集中的に学習できます。
期間に余裕があれば、志望校で求められる英語力(英検○級など)に応じて、英検をはじめとする試験・検定を受けておくこともおすすめです。
英語の面接対策をする
英語の面接は、個人面接やグループ面接など学校により実施内容が異なります。
いずれの場合も、面接が実施される英語1科目入試では、想定される質問に対する準備を行っておきましょう。
発音や自然な話し方を意識して、スムーズに回答できるように練習を重ねておくとよいでしょう。
面接時の礼儀や身だしなみについても、実際の面接を想定して準備しておくことをおすすめします。
塾に通って志望校対策をする
英語入試に対応する指導を受けられる塾を利用すると、効率的な受験対策が可能です。
志望校に合わせた対策が可能な塾や、志望校ごとのクラスやコースを設置している塾であれば、より効果的な指導が期待できるでしょう。
中には、志望校の入試を想定した模擬面接を行える塾もあるため、塾選びでは志望校に特化した指導を受けられるかどうかをよく確認することが大切です。
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