中学受験において内申点はどれくらい影響する?内申点を高める方法を紹介
公開日:2024/02/16
こんにちは!四谷学院の奥野です。
中学受験の合格を目指すうえで多くの人が注目するのが、「内申点」というキーワードです。インターネット上には、「内申点は中学受験と関係ない」などの情報もありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
今回は、中学受験における内申点の概要を確認したうえで、「中学受験の合格に内申点が重要かどうか?」の真偽を解説します。記事の後半では、内申点との関連性が高い「調査書」の詳細も紹介します。ぜひ受験準備の参考にしてください。
中学受験における内申点とは
まず、「内申」とは、受験生本人の成績を上級の学校に内々に申し伝えることを指す言葉です。
中学受験における内申点とは、小学校から受験先となる中学校に伝える「成績の点数」になります。具体的には、各教科の成績を5段階や10段階などの点数であらわします。
中学受験の場合、小学5年生~小学6年生の内申点を求める学校が多いです。ただし、受験する学校によっては、小学校4年生~6年生の3年間を対象とすることもあります。
なお、内申点などが書かれた書類のことを「内申書」や「調査書」と呼びます。
内申書には、各教科の成績(内申点)のほかに、出席・欠席日数、クラブ活動や学級委員活動に関する項目などが並ぶことが一般的です。
中学受験で内申点は重要ではないというのは本当?
この質問の答えは、一部正しく、一部間違っています。
厳密な話をすると、「私立中学校の受験」の場合、内申点は重要視されません。
その理由は、私立中学で求められる学力・学問が小学校で学ぶものとは異なることが多いからです。
そのため、私立の中学校を受験する場合、内申点よりも入学試験の点数が重視されることになり、入試問題も独自性が高いことが多いです。
一方で、公立中高一貫校の場合は「小学校で学んだことを正しく理解しているか」を重視するため、内申点が重要視されます。
公立中高一貫校の場合、大体20~30%ほど内申点、残り70~80%が試験の点数だと一般的にはいわれています。
中学受験に向けて内申点を高める方法
私立中学では、内申点は重要視されないことが多いです。
しかし、かといって内申点が高くて悪いこともありません。内申点を高めるうえでは、以下3点を大切にしながら勉強や日々の学校生活を続けていく必要があります。
・【テストの結果】
日々のテスト(小テストなども含む)でなるべく高得点をとる。
・【授業態度】
積極的な授業参加をする。宿題や提出物を忘れない。楽しく学ぶ姿勢を持つ。
・【生活態度】
委員会活動やクラブ活動に積極的な参加をする。遅刻をなくす。友人と良好な関係を築く。 など
また、内申書には備考欄などの項目もあるため、もし学校外で何らかの表彰や、英検や漢検などに合格した場合、学校の先生に必ず報告しておきましょう。
中学受験をするなら調査書の申請が必須
中学受験をする際は、内申点などが書かれた調査書(内申書)という書類を受験する中学に提出する必要があります。
ここで一つ注意点があります。
それは、調査書が必要である場合、「生徒が自ら先生に」作成を依頼する必要がある点です。
なお、調査書は決められた期日までに提出する必要があります。そのため、中学受験をする場合、期日を確認したうえで早めに先生への依頼をすることが大切です。
調査書の用紙が手に入るのは9~11月頃が一般的となりますが、調査書の作成が必要であれば、その旨を9月までにお願いしておいたほうがよいでしょう。
調査書の開封は厳禁
内申点が書かれた調査書を送る方法には、大きく分けて以下の2種類があります。
① 学校から受験する中学校に直接送られるケース
② 子どもや親を経由して中学に送るケース
特に②の場合、注意したいのが、調査書の開封は厳禁だということです。開封されたことが判明した場合、その調査書は無効になります。
②の方法で子どもや親が送る場合、自分の内申点が気になるとは思いますが、どのような事情があっても開封せずにそのまま送るようにしましょう。
まとめ
中学受験における内申点は、小学校から受験先となる中学校に伝える「成績の点数」です。公立中高一貫校では内申点が重視されます。一方で、私立中学の場合、内申点は重要視されないことが多いです。
ただ、中学受験の合格を目指すのであれば、日頃から勉強をしっかり行い、内申点につながるテストの点数などを伸ばしていくことが大切です。
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