中学受験で成績が上がらない原因と解決策!最後に伸びる子の特徴とは?
最終更新日:2024/09/12
こんにちは、四谷学院個別指導教室の古川です。
中学受験を目指して勉強するものの、なかなか成績が上がらないと悩む子もいるでしょう。成績が上がらないことには何かしらの原因があるため、原因を取り除くことが必要です。
この記事では、中学受験を目指す小学生の成績が上がらない原因とその解決方法、中学受験に向けて最後に伸びる子の特徴について解説します。
中学受験で成績が上がらない主な原因5つ
勉強しても成績につながらない場合、何らかの原因があることが考えられます。成績が上がらない原因としては、以下のことが挙げられるでしょう。
1.基礎が身についていない
勉強を進めるうえで、基礎を固めることが重要です。基礎ができていないと、問題文や出題の形式が少し違うだけで問題が解けなくなります。
また、問題の本質を理解できていないため、応用問題にも対応できません。基礎ができていれば問題の意図を理解でき、どのような問題にも対応しやすくなります。
2.苦手分野を放置している
特定の科目が苦手で、克服を目指さずに放置している場合もあるでしょう。苦手な科目が生まれる要因は、以下のことが挙げられます。
・科目自体が好きになれず、勉強するのが苦痛に感じる
・ほかの科目よりテストの点数が悪く、苦手意識が根付いてしまう
ただし、なかには「苦手かも……」と思い込んでいる場合があります。
基礎の単元でつまずいたことで、「問題が解けない=苦手」と思い込んでしまうケースは少なくありません。
受験まで時間がある場合は、得意科目より苦手科目に時間を割くことで克服できる可能性は十分にあります。
3.中学受験に対するモチベーションが低い
中学受験に対するモチベーションが低くなる要因には、以下のようなものが挙げられます。
・自己肯定感が低く、自分に自信が持てない
・体調面や友人関係など、勉強以外の悩みを抱えている
・中学に進学する目的・目標が定まっていない
中学受験をする子は、全体的に学力が高い傾向にあります。
今まで自分の成績が良いと思っていても、レベルの高い世界では偏差値が低く出ることは珍しくないでしょう。
また、勉強以外のことに悩みがあると、子どもは勉強に集中できません。
子どもの様子を注意深く見て、異変が見られたら何に悩んでいるのかを子どもに聞き、解決できるように保護者が手助けしましょう。
中学受験に向けては、子どもが進学後の明確な目的・目標を持っていることが重要です。
なぜ中学受験をしてその中学に進みたいのか理由を明確にして、目標を立てられるよう、保護者がサポートしましょう。
4.勉強時間が足りていない
勉強時間が足りていないと、学校や塾の授業内容を十分に理解できないため、成績がなかなか上がらないでしょう。
この場合は学校や塾の授業を集中して聞き、その日に学んだことを家で復習すると、理解が深まって成績が伸びていきます。
子ども自身では時間をうまく使えない場合があるため、保護者がサポートして勉強させることが大切です。
5.予習・復習する習慣がない
学校や塾で授業を受けると「わかったつもり」になりますが、復習しなければ知識として定着しづらいでしょう。
わからない問題や解けない問題がある場合は、解説を見てもう一度解くという、アウトプットの作業が必要です。
さらに予習として、次の授業で学ぶ教科書のページにざっと目を通す必要があります。授業内容をあらかじめ押さえていることで、余裕を持って授業を受けられます。
予習・復習をまったくしないと授業のペースについていけず、テストでも点数が取れなくなります。
習い事や学校行事などで予習・復習の時間が取れない場合は、塾のサポートを受けることも検討しましょう。
中学受験で成績があと伸びする子の特徴
今はあまり成績が良くなくても、以下の特徴に当てはまる子はあとから伸びる可能性があります。
なかなか子どもの成績が伸びなくても保護者は焦らず、前向きな声かけを行いましょう。
勉強が楽しいと思っている子
中学受験に向けて後半に成績が伸びる子の特徴は、受験勉強を楽しみながら取り組んでいることです。
好奇心から、教科書や授業の内容を積極的に理解したい気持ちが芽生え、勉強を勉強と認識せずに取り組みます。
そうして「なぜそうなるのか」を理解できるようになると思考力が自然と鍛えられ、総合問題に移行しても点数が下がりにくくなります。
反対に、嫌々ながら勉強してきた子は、表面的な理解や暗記に頼りがちで、総合問題になると点数が伸びにくくなる傾向にあります。
「テストで点数を取る」ことを目的に勉強していると、根本的な理解がおろそかになり、結果として成績に差が生じてしまうのでしょう。
好奇心が強い子
好奇心が強い子は、新しいことを次々に知りたがるのが特徴です。
新たな知識や考え方を受け入れる柔軟性があるため、成績が伸びる傾向にあります。
また、好奇心が強く勉強意欲がある子は自ら考え行動できる傾向が強く、先生や親の指示を待たず、何をすべきか自らが考えて学習を進められます。
1回の授業で少しでも多くのものを学ぶ姿勢があるため、ほかの子と比べて成績が伸びやすくなるのです。
アドバイスを素直に受け取れる子
学校や塾でのアドバイスを受け入れ、改善のために自らが行動できる子は、成績が伸びやすい傾向にあります。
対して、頑固な子やプライドが高い子は、アドバイスしてもらったことを素直に実行できずに成績が伸びるチャンスを逃してしまうでしょう。
なお、アドバイスを素直に受けられない子は、先生のやり方ではなく「我流」にこだわる傾向があります。
まずは、学校や塾の先生のアドバイスを忠実に守ることが大切です。
成績が伸び悩んだ場合の5つの対策方法
子どもの成績が伸び悩んでいる場合、以下のこと試してみることをおすすめします。
1.学習スケジュールを作成する
時間を決めて何となく勉強するのではなく、しっかりと学習スケジュールを作成することがポイントです。
学習スケジュールを立てることで、勉強時間の確保や無駄な時間の削減、勉強の習慣化ができます。
スケジュールどおりに勉強を進められると、成功体験の積み重ねで勉強に対する自信も生まれるでしょう。
学習スケジュールを作成する際は、勉強時間を毎日組み込み、その時間に何をするかを決めます。目標から逆算し、年間・週間・1日ごとのスケジュールを作成することがポイントです。
2.自主学習の習慣を付ける
中学受験で成績を上げるためには、家庭学習の習慣をつけることが重要です。勉強時間を一日のルーティンに組み込み、勉強を習慣化するとよいでしょう。
例えば、夕食までの1時間や入浴前の30分など、毎日必ずすることの前後に勉強時間を設定すると効果的です。
3.正しい勉強法で進める
どれだけ時間をかけても、自分に合っていない勉強方法では成績がなかなか上がらないでしょう。
一生懸命に勉強をやっているからこそ、結果が出ないことで学習意欲を失う可能性もあります。
正しい勉強方法がわからない場合は、積極的に学校や塾の先生のアドバイスを受けにいくことが大切です。
4.成績が上がらない理由を学校や塾のせいにしない
成績が上がらないことを、学校や塾のせいにするのはやめましょう。自分の成績が上がらないのは自分の責任と考えられないと、反省や自分のやり方を変える努力もできなくなります。
保護者も「学校が悪い」「塾が悪い」などと、自分の子を正当化しないように注意しましょう。成績が上がらない原因を冷静に見つめ、親子で正面から向き合うことが大切です。
5.保護者は子どもがやる気が出るような声かけをする
保護者が子どもに対して厳しい言葉をかけると、多くの場合は逆効果になります。
「何でこんな問題もできないの」「このままでは合格できないよ」など、ネガティブな声かけは子どもの自信を喪失させる原因になりかねません。
保護者が子どもに声かけする場合は、子どもが「頑張ろう」と思えるポジティブな内容にすることが大切です。
「すごいね」「がんばったね」と褒めるだけでも、モチベーションが向上します。
まとめ
基礎が固まっていない、苦手科目を放置している、予習・復習の習慣がないなど、成績が伸びないことには明らかな原因があると考えられます。
原因を解消して成績を伸ばすためには、学習スケジュールを立て、正しい方法で勉強することが大切です。
その際、子どもが勉強にスムーズに取り組めるよう、保護者はサポートを行いましょう。必要に応じて、塾のアドバイスを受けることも検討してください。
あとから伸びる子は素直にアドバイスを聞き、改善する行動に移す傾向にあります。塾では中学受験のノウハウを持っているため、より実践的なアドバイスを受けることが可能です。
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