高校受験対策の塾はいつから始めるべき？時期別メリット・デメリットを解説

中学生が塾を利用する理由はさまざまです。

「勉強が難しくてついていけないから」「定期テストで良い点を取りたいから」などの理由なら、今すぐ塾通いを始めるべきでしょう。

しかし、高校受験対策として塾通いを検討している場合、スタートする時期によってメリット・デメリットが変わってきます。それでは、どの時期に塾を始めるのがベストなのでしょうか。時期別のメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

中学1年生から塾へ通う場合

難関高校を目指している場合や内申点対策をしっかりしたい場合は、中学1年生から塾へ通うのがおすすめです。ただし、塾通いに力を入れ過ぎると逆効果になるおそれがあります。

メリット

中学1年生から塾へ通い始めると、早い時期から勉強する習慣を身に付けられます。

余裕をもって学校の授業に臨めるため、上位の成績をねらうことも可能でしょう。中学1年生の時点ではまだ学習範囲が狭いため、中間テストや期末テストで結果を出しやすいのも大きなメリットです。

特に公立高校では中1・中2の内申点も合否に影響します。早い時期から塾へ通い、定期テストで上位の成績をキープすれば内申点対策にもなるため、その点でもおすすめです。

デメリット

中学1年生から塾へ通う場合、部活動や新生活のスタートなどと重なるため、一時的ではあるものの子どもの負担が増えることになるかもしれません。また、塾通いに力を入れ過ぎると、勉強に飽きてしまうおそれもあります。

塾通いを始めたら子どもの体調やメンタル面にも気を配り、ストレスがたまりすぎないように配慮してあげてください。

中学2年生から塾へ通う場合

中学2年生からの通塾は、成績アップだけでなく中だるみ防止にも効果的です。しかし、すでに確立されている生活パターンに塾が加わることになるため、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

メリット

中学2年生にもなると、得意な科目・苦手な科目がはっきりしてきます。この時期から塾へ通い、得意な科目をどんどん伸ばし、早めに弱点対策に取り組んでおけば、中学3年生以降の受験勉強がより有利に進められるでしょう。

また、中学2年生での塾通いは中だるみ防止にも役立ちます。特に中学2年生は学校生活に慣れて部活動などが忙しくなる一方で、緊張感がなくなり勉強がおろそかになりがちな時期です。しかし、塾に通えば生活にメリハリがつき、勉強時間も確保できます。通塾が生活の一部となれば、意識しなくても勉強習慣が身に付いてくるでしょう。

デメリット

中学2年生は部活や学校生活が忙しくなる時期でもあるため、塾通いに慣れるまでに少し苦労するかもしれません。特に、勉強する習慣が身に付いていない場合は、生活のリズムを整えるのがとても大変です。

しかし、塾に慣れてくれば中3以降の大きな飛躍へとつながります。勉強を早めに習慣化するためにも、体調面やスケジュール管理なども含めてしっかりサポートしてあげてください。

中学3年生から塾へ通う場合

中学3年生になってから、あるいは部活を引退するタイミングで塾に通い始める人も少なくありません。しかし、1、2年生で通塾を始めている生徒に比べて勉強期間が短いため、それなりの覚悟が必要です。

メリット

中学3年生で通塾を始めると、受験生としての自覚が自然に芽生えてきます。まわりの生徒に刺激されて、勉強に対する意識や取り組み方が変わる場合もあるでしょう。

また、塾では受験に向けたカリキュラムが用意されているため、無駄なく網羅的に勉強できます。多くの塾では、中学校の学習範囲を早めに終了するスケジュールが組まれているため、中学3年生の後半で学ぶ内容もしっかり勉強できるでしょう。

デメリット

中学3年生から高校受験対策として塾へ通う場合、復習期間を十分に確保できないおそれがあります。弱点の洗い出しや克服にも時間を割けないため、中学3年生からの通塾を考えている場合は、中2までにしっかり基礎固めをしておかなければなりません。

また、中1・中2の内申点が低い場合は、中学3年生で通塾を始めても手遅れです。難関高校を目指している場合、中学3年生からの通塾スタートでは合格に必要な学力が身に付かないこともあるため、志望校を変更せざるを得ない場合もあるでしょう。

このようなことから、中2までにしっかり基礎が固まっていない場合は、できるだけ早く通塾を始めることをおすすめします。

高校受験対策は早めがおすすめ！塾を活用してライバルたちに差をつけよう

高校受験対策の塾通いは、始める時期によって効果が変わってきます。早い時期から通塾をスタートすれば、勉強の習慣が無理なく身に付きますし、内申点対策にもなるでしょう。もちろん、中学2年生、あるいは3年生になってからのスタートでも、塾をうまく活用すればより良い結果を目指せます。

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