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【神奈川県立高校入試】特色検査とは?どんな対策が必要?学力向上進学重点校合格を目指す中学生・保護者の方へ

最終更新日:2023/11/18


※この記事は約7分で読めます。

神奈川県では、県内の全ての高校で共通している「学力検査」とは別に、「特色検査」という試験が課されます。主に上位校で実施され、教科の枠組みを超えて思考力・記述力が求められる総合問題となっています。

※参考:神奈川県教育委員会HP「特色検査の概要について」

特色検査の出題内容

特色検査は、調査書や学力検査では測りとることが難しい総合的な資質・能力や特性等をみる検査で、「実技検査」、「自己表現検査」及び「面接」の3つがあり、必要に応じて実施します。(特色検査の概要も添付してあります。)

「神奈川県 令和6年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準の公表について」より
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/senko_kijun.html

特色検査は、「実技検査」「自己表現検査」「面接」の3つがあり、高校によって課される内容が異なります。

実技検査

実技検査とは、主にスポーツや音楽、美術等の学科を有する高校で実施され、与えられた題材のデッサン、口頭による英問英答、スポーツ種目の技能検査、楽器の演奏などが試験として実施されます。

自己表現検査

いわゆる難関校で行われるのが「自己表現検査」です。
テーマに基づくスピーチやグループ討論、提示された文章や資料などを読み取りなど、中学校までに習得した知識・技能を教科横断的に活用して、問題を解決する、思考力・判断力・表現力等を把握することを目的としています。
なお、2018年度まではいつずれもそれぞれの実施高校が独自に問題を作成していましたが、2019年度入試からは、特色検査を導入しているほとんど高校で、神奈川県が作成した共通問題を使用しています。その後。特色検査の実施校は年々増加しています。

令和6年度の実施校

令和6年度は、学力向上進学重点校および、学力向上進学重点校エントリー校の自己表現検査では、共通問題と共通選択問題を用いて実施される予定です。

学力向上進学重点校(2023.6現在)

横浜翠嵐高等学校、川和高等学校、柏陽高等学校、湘南高等学校、厚木高等学校

学力向上進学重点校エントリー校(2023.6現在)

希望ケ丘高等学校、横浜平沼高等学校、光陵高等学校、横浜国際高等学校、横浜緑ケ丘高等学校、多摩高等学校、横須賀高等学校、鎌倉高等学校、茅ケ崎北陵高等学校、平塚江南高等学校、小田原高等学校、大和高等学校、相模原高等学校

★学力向上進学重点校とは

将来の日本や国際社会でリーダーとして活躍できる高い資質・能力を持った人材 を育成するため、「学力向上進学重点校エントリー校」の中から、「学力向上進学重点校」が指標に基づきを指定されます。3年ごとに学力向上進学重点校及びエントリー校が、神奈川県教育委員会によって指定されます。なお、エントリー校が期間内に指標に定める基準に達した場合は、その都度、学力向上進学重点校に指定されます。
 

特色検査実施校の問題の組み合わせ

特色検査は、全高校共通問題(問1.2)と、共通選択問題(問3~7より2題を高校が選択)を組み合わせて出題されます。

出題傾向

例年の出題傾向としては、以下のような内容となっています。数学に関する出題が多いという特徴がみられます。

共通問題

問1 … 英語・社会
問2 … 数学・国語

共通選択問題

問3 … 数学・国語・理科・社会
問4 … 数学・国語・理科
問5 … 数学
問6 … 数学・理科
問7 … 理科・社会

学校別出題(2023)

高校入試の選考基準と配点

神奈川県の高校入試においては、共通の検査として実施する「学力検査の結果」及び「学習の記録(評定または評価)」の2つの資料を、合計が「10」になるよう、それぞれ「2」以上の整数として学校・学科ごとにその取扱い比率を設定します。
「特色検査」を行う場合は、最大「5」の整数として別に取り扱います。
また、学力検査の得点(2教科以内)と調査書の学習の記録(3教科以内)を、教科ごとに2倍まで重点化することが認められています。
具体的にみていきましょう。

横浜翠嵐高校の場合

横浜翠嵐高校の入試は、評定、学力検査、面接、特色検査の4つで構成されています。それぞれ、評定2、学力検査6、面接②、特色検査2の比率になるため、上記のように代入して、S値を算出します。

参考:2023年度の特色検査の配点比率(学校別)

2023年度 特色検査実施校における、共通選抜(1次選考)の 学習の記録(評定)・学力検査・面接・特色検査の配点比率は以下の通りです。

なお、2024年度入試から神奈川県高校入試の共通選抜において面接はなくなります。

特色検査の対策法

特色検査は、総合的な思考力、正確性、そしてスピードが問われます。この中でも「自分が一番鍛えるべきものは何か?」「伸ばしていきたい力は何か?」という点を把握することで、効率よく学習に取り組むことができます。
神奈川県高校入試の対策のために、特に鍛えていきたい3つの力についてピックアップして解説してみます。

読解力

複数の資料や図を正確に読み取る力が必要です。特に数学に関する出題が多いのですが、思考力を問う問題が多いのが特徴です。数学だから計算問題が出る、というわけではありません。また、問題の文章量が多い場合があり、判断に必要な情報をうまく整理しながら読み解いていくというプロセスに慣れておく必要もあるでしょう。

思考力

必要な材料が集まったら、それを論理的に組み立て思考していく力が必要です。よく間違える問題の傾向があれば、それが苦手な思考タイプ。同じような解法の類題を解いていくとよいでしょう。
また、思考力は集中力が大きく影響します。うっかりミスが多い、読み飛ばしが多い、ということがあれば、集中力を鍛えるために早めの対策が有効です。

記述力

特に苦手とする生徒が多い「自分の考えをまとめて文章で書く」という力は、日ごろから新聞やニュースを見て教科知識を超えた世の中の動きについて、自分の考えをまとめるトレーニングを行っていくことが大切です。そして、ただ文章を書くというだけでなく、「読み手にわかりやすく伝わるか」という点も忘れてはなりません。自分が書いた文章は、学校や塾、予備校の先生に添削指導してもらえる環境づくりが必要となってくるでしょう。添削指導を受けることで自分の改善点を見つけることができます。

四谷学院のサポート

四谷学院では、先生があなたの答案を丁寧に添削します。だから、神奈川県の高校入試対策もばっちりです!
四谷学院の個別指導は、1対1または1対2の完全個別指導形式で授業を行っています。学年に関係なく勉強する「無学年方式」を採用し、苦手な科目・箇所はわからない所までさかのぼって確実に理解できるようにすることで、学力を飛躍的にアップさせます。柔軟なカリキュラムで塾と部活・習い事の両立もスムーズです。

問題に慣れるために

最後に、入試問題に「慣れる」ための模試や過去問の活用と、英検の活用についても解説します。

模試の活用

問題の形式に慣れ、必要な力を培っていくためには、模試の活用が効果的です。模試会場で緊張感を味わいながら、制限時間のある中で問題に取り組む、まずはそれだけでもすっかり疲労してしまうかもしれませんね。 

中学2年生は8月・12月、中学3年生はコンスタントに年7回の模試があります。できるだけ受験機会を増やすとよいでしょう。

過去問の活用

よく質問いただく、過去問題に取り組む時期ですが、特色検査対策は中学3年生の12月から行っていくとよいでしょう。それまでに苦手をなくし、基礎をしっかり養っておいてください。

過去問は、2~3年分解いておきたいところです。     

特色検査の過去問題

2023年度特色検査過去問

https://www.kanaloco.jp/news/social/article-962007.html

2022年度 特色検査過去問

https://www.kanaloco.jp/news/social/article-822686.html

2021年度・特色検査過去問

https://www.kanaloco.jp/news/social/article-412282.html

2020年度 特色検査過去問

https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-272691.html

英検の活用

英語の対策として、英検の受験も効果的です

特色検査では、英語においても文章量が多く、また単語量も多い傾向にあります。英文を早く読むトレーニングが必要になってきます。その点、英検は適しているので、「英検準2級」をを目標に取り組んむのがおすすめです。

【神奈川県立高校入試】特色検査とは?どんな対策が必要?まとめ

神奈川県の県立高校の一部で実施される「特色検査」について、今回は解説しました。

特色検査は、中学校までに習得した知識・技能を教科横断的に活用して、問題を解決する、思考力・判断力・表現力等が求められます。

そこで、特色検査実施校を受験する予定であれば、できるだけ早いうちに、中学校での学習内容をしっかりと学習しておきましょう。特別な問題だから、と言って過去問題や模試ばかりに取り組んでも、土台となる基礎学力を身についていなければ学力は伸びません。中学校の定期テストをないがしろにせず、基礎学力を磨くことが、合格への近道です。


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