中高一貫校から高校受験は可能?注意点と塾選びのポイント
最終更新日:2023/01/13
中高一貫校に通っている中学生のなかには、「もともと第一志望校ではなかった」「学風が合わない」「人間関係を一新したい」などの理由で、外部受験を希望する生徒もいます。
しかし、中高一貫校に通っていると、高校受験に関する情報がなかなか手に入りません。また、学校の勉強と受験勉強を両立させるためには、塾選びも大変重要です。
そこで今回は、中高一貫校から外部の高校を受験する場合の注意点と、志望校合格につながる塾選びのポイントを解説します。
目次
中高一貫校から高校受験は可能!しかし……
中高一貫校に通っていても、外部の高校を受験するのは可能です。しかし、一般的な高校受験とは違って、以下の点に注意しなければなりません。
学校のサポートは期待できない
基本的に、学校からのサポートは一切期待できないと覚悟しておきましょう。
ほとんどの中高一貫校は外部受験を想定しておらず、内部進学を前提としたカリキュラムを組んでいます。
たとえ外部受験を希望していることを伝えても、学校側が積極的に段取りを進めてくれることはほとんどないでしょう。公立の中学校であれば、黙っていても用意してくれる調査書も、「いつまでに、どうして欲しいのか」を学校側にしっかり伝える必要があります。
また、中高一貫校では外部受験に関する情報がほとんど入ってこないため、自力で情報を集めて志望校対策を講じなければなりません。
失敗しても内部進学はできない
中高一貫校では、外部受験したら合否に関係なく内部進学の権利を失うと規定されている場合が多いです。
そのため、外部受験を決めたら二度と引き返さない覚悟で受験に臨まなくてはなりません。
もっとも、外部受験した場合でも内部進学を認めている学校もあります。不明な場合は、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
内申点が足を引っ張る可能性も
高校受験では、内申点も合否に大きく影響します。特に、地域の公立トップ校では、受験する中学生のほとんどがオール5、あるいはそれに近い成績だと考えておいたほうがよいでしょう。
一方、ハイレベルな中高一貫校は良い成績を維持するのが難しいため、内申点で不利になる可能性があります。内申点の取りあつかいは都道府県や高校により異なりますが、内申点の比重が高い高校を受験する場合は、かなり厳しい条件での受験になることを覚悟しなければなりません。
学力がともなわないと志望校合格は難しい
中高一貫校の授業は進みが速く、学んでいる内容もレベルが高いため、学校の勉強をそれなりにこなしている生徒ならば入試で高得点を取るのはそれほど難しくないでしょう。
逆に、学校の授業についていけず、やむを得ず外部の高校を受験する場合は相当大変です。内申点を確保するために学校の勉強や課題もこなさなければなりませんし、受験勉強にも取り組まなくてはなりません。学習に遅れがある場合は、入試で求められる学力との差を埋めるための勉強も必要になってきます。
したがって、中高一貫校から外部受験を希望する場合は、入試までに合格に必要な力がきちんと身に付くかどうかもしっかり考慮しなければなりません。
中高一貫校から外部受験を目指す場合の塾選び
中高一貫校から外部の高校を受験すると、基本的に引き返すことはできません。そのため、塾選びはとても重要です。それでは、どのような塾を選べばよいのでしょうか。
ここからは、中高一貫校から外部受験を目指す際の塾選びのポイントを紹介します。
志望校対策をしてくれる
大切なのは、中高一貫校の特性を理解したうえで志望校対策をきちんとしてくれる塾を選ぶことです。
中高一貫校では授業の進みが速く、中学3年生の時点で高校の学習範囲を学んでいる場合も少なくありません。しかし、高校入試の出題範囲は基本的に中学校での学習範囲です。そのため、学校の勉強とは別に志望校対策をしなければなりません。複数の高校を受ける場合は、各校の出題傾向に合わせた対策も必要です。
このようなことから、外部受験を希望する際には、入試の出題範囲である中学の学習内容を、受験校の出題傾向に合わせて指導してくれる塾を選ぶことが重要になってきます。
学校の定期テストや授業のフォローもしてくれる
塾選びでは、学校の定期テスト対策や授業のフォローをしてくれるかどうかも重要なポイントです。
外部の高校を受験する生徒は入試対策に時間をとられるため、内部進学する生徒に比べて学校の勉強をする時間がどうしても少なくなります。しかし、内申点が下がるとほかの受験生に比べて不利になってしまうため、定期テスト対策や授業の予習・復習にもしっかり取り組まなくてはなりません。
そのため、志望校対策だけではなく、受験の範囲外である学校の学習内容までフォローしてくれる塾を選ぶと、受験がより有利になります。
無理なカリキュラムを押し付けない
塾を選ぶ際には、カリキュラムの充実度だけではなく、学校の課題との両立も考えなければなりません。
中高一貫校では、授業での学習内容をフォローするために大量の課題が課されることもあります。しかし、塾の負担が大きすぎると両立が難しくなるため、受験対策も内申点対策も十分にできないまま入試当日を迎えることになってしまうかもしれません。
したがって、学校の課題の量や内容などにも配慮し、個々の状況に応じたカリキュラムを組んでくれる塾を選ぶのがおすすめです。
中高一貫校からの高校受験は、四谷学院の個別指導教室でかなえよう!
中高一貫校からの外部受験では、調査書の請求や志望校の入試情報の収集など、越えなければならないハードルがいくつもあります。また、入試対策と並行して学校の授業や課題もしっかりこなさなければなりません。
これらを乗り越え、高校受験を成功させるためには、受験生本人の実力や状況に応じたきめ細かな対応が必要となります。
塾選びに悩んだら、四谷学院の個別指導教室のご利用も考えてみてください。四谷学院の個別指導教室では、それぞれの目標や到達度に合わせた最適な学習プランを作成して、中高一貫校からの外部受験をしっかりサポートします。また、学校指定の教材などを使った学校の授業のフォロー、定期テスト対策も可能です。
四谷学院の個別指導教室で、中高一貫校からの外部受験を成功させましょう!
こんな記事も読まれています
前の記事 » 高校受験に失敗!その後の進路と親の役割
次の記事 » 予備校に行っているのに成績が伸びない人必見!本当に力が付く授業の受け方