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高校受験の小論文対策|高得点を取るための書き方や効果的な練習方法を紹介

最終更新日:2024/09/11

こんにちは、四谷学院個別指導教室の古川です。

一般入試でも、高校受験の試験科目に小論文が含まれることがあります。作文と小論文は異なるため「どうやって書けばいいかわからない」「どう対策したらいい?」と感じる方もいるでしょう。

そこで今回は、高校受験の小論文対策について解説します。基本的な書き方・ルールから練習方法までご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

高校受験の小論文の基礎知識

まずは、高校受験の小論文の特徴や、作文との違いについて説明します。

高校受験の小論文の特徴

公立高校や私立高校の推薦入試では、小論文や作文を課されるのが一般的です。
しかし、なかには、一般入試の試験科目に小論文や作文を取り入れる高校もあります。

高校受験の小論文は、将来の夢や中学校・高校に関するテーマが多いのが特徴です。

以下が主な採点ポイントとなるため、根拠となるデータや具体例をきちんと提示する必要があります。

・しっかりとした根拠を示したうえで、自分の考えをきちんと文章で表現できているか
・文体や原稿用紙の使い方など、形式に沿っているか

高校受験の作文と小論文の違い

作文と小論文は、文章の書き方や記述する際の視点が異なります。

作文は、決められたテーマに対する自分の心情や感想をまとめた文章です。過去の出来事を交えながら「○○だと思います」のように主観的な視点で文章を書きます。

一方で小論文は、決められたテーマに対して、根拠を示しながら自分の意見を述べるものです。

「○○のデータから、□□ということがわかります」と客観的な事実に基づいて記述し、相手を説得できるような文章を作成します。

高校受験における小論文の出題傾向

高校受験でよく出される小論文のテーマは、以下のとおりです。

・将来の夢
・中学校や高校など学校生活
・時事問題・社会問題
・環境問題
・エネルギー問題
・少子高齢化社会
・仕事や働き方
・ITリテラシー など

実際の出題では、グラフや表などの資料の読み取りが求められる場合もあります。
出題パターンはそれぞれの高校で異なりますが、学校単位で見ると毎年同じようなテーマが出されるケースが少なくありません。

そのため、志望校の過去問をよく分析して、出題傾向を把握しておくことが大切です。

予備知識が必要なテーマを出される場合もあるため、幅広い分野の知識を習得しておくとよいでしょう。

高校受験における小論文の書き方の基本

先述したように、小論文では「形式に沿って記述できているか」も採点時に重視されます。
そのため、小論文を書く際は、以下のようなルールを押さえておく必要があります。

自分の考えをまとめて主張を1つに絞る

小論文では主張したい考えを1つに絞り、一貫性のある文章にしましょう。
複数の考えを盛り込むと軸がブレてしまい、何を伝えたいのかわかりにくくなってしまいます。

テーマに対して賛成・反対(もしくは選択肢A・B)を問われている場合は、自分がどちらの立場で意見を述べるのかをはっきり示すことが大切です。

また、いきなり文章を書き始めると、根拠の薄いものになるおそれがあります。

まずは、自分の主張を裏付ける根拠や関連する体験談などを、箇条書きにして書き出してみてください。
そうすることで小論文にまとめる材料を見つけやすくなり、文章の完成度が高まります。

序論・本論・結論の3段構成で記述する

小論文は基本的に、序論・本論・結論の3段構成で記述します。

・序論:自分の意見・主張を述べる
・本論:データや具体例を用いて意見・主張の裏付けを行う
・結論:主張を再度述べて全体をまとめる

それぞれどのような内容を当てはめるか考えたうえで書き始めれば、途中で思い悩むことが少なくなるでしょう。

指定された文字数を守る

「○○文字以内」と文字数が指定されている場合は、必ずその字数以内に収めてください。
1文字でも超えると減点につながる可能性があります。

反対に、文字数が少なすぎても減点対象になりかねないため、指定文字数の8~9割以上は記述するようにしましょう。

また、問題文に「○○文字程度」と記載されている場合は、多少その文字数を超えても問題ありません。文字数が多すぎたり少なすぎたりすると減点されるおそれがあるため、指定文字数の前後1割の範囲(500文字程度なら450~550字)に収めるのが目安です。

原稿用紙の使い方を守る

小論文の内容が魅力的でも、原稿用紙の使い方が適切でないと減点につながります。
以下のような基本的なルールは、必ず把握しておきましょう。

・段落の最初の行は1マス空ける
・符号(「」など)や句読点は1マス使う。ただし、文頭にくる場合は一行前の最後の文字と同じマスに入れる
・数字は、横書きであれば算用数字(1,2)、縦書きであれば漢数字(一、二)を使用する
・アルファベットは大文字1つで1マス、小文字2つで1マス使用する。単語の文字数によって1マスに小文字を1つ入れる場合は、半分スペースを空ける
・縦書きの場合、アルファベットは横に寝かせて書く

文末を統一する

小論文では、文末を「だ・である」調に統一しましょう。
「です・ます」調のほうが慣れているかもしれませんが、小論文においては適切ではありません。

話し言葉を使わない

小論文では、書き言葉のルールに従って文章を書く必要があるため、話し言葉は使わないようにしましょう。よくある間違いの例は以下のとおりです。

NG表記OK表記
○○だから○○のため
○○みたいな○○のような
どんなどのような
だんだん徐々に、次第に
全然まったく
見れる見られる

高校受験における小論文の練習方法

小論文で得点するためには、以下のような方法で練習を重ねましょう。

志望校の過去問を解く

出題パターンがある程度固定されている高校は多いため、志望校の過去問を解くことで、その傾向をつかめます。少なくとも、過去3年分の問題を解いておきましょう。

練習の段階から制限時間や指定文字数を意識して問題を解くと、本番も焦らずに済みます。
制限時間のなかで、考える時間や文章をまとめる時間、記述する時間など、時間配分を考えておくのもポイントです。

学校や塾の先生に添削してもらう

小論文は、学校の先生や塾の講師に添削をお願いしましょう。
第三者目線でチェックしてもらうことで、自分では気付かなかったミスを発見でき、より小論文の完成度を高められます。

小論文特有のルールや書き方は、1〜2回の練習ではなかなか身につきません。
少なくとも3回以上は練習し、学校の先生などに毎回添削してもらうことをおすすめします。

さまざまなテーマに挑戦する

小論文の練習をする際は、過去問や例題の量が豊富な参考書を活用し、さまざまなテーマに挑戦することをおすすめします。

志望校ごとに小論文の出題パターンはある程度決まっていますが、さまざまなテーマに触れることで書き方のコツがつかみやすくなります。

さらに、関連知識の量や語彙力が増すことも期待できるでしょう。

日頃からニュースや時事問題に興味を持つ

小論文では、これまで考えたことのなかったテーマが出される場合もあります。

特に時事問題・社会問題はよく出されるため、ニュースサイトや新聞などをこまめにチェックし、最新情報を把握しておきましょう。

その情報に対して、自分はどのように感じるのか考える習慣をつけることも、小論文対策につながります。

制限時間があるなかで、初めて見るテーマについて深く考え、完成度の高い小論文にするのは簡単なことではありません。

幅広い知識を持つために、普段からさまざまなことにアンテナを張っておきましょう。

語彙力を高める

語彙力の豊富さは文章の説得力が増すだけでなく、問題文やデータを読み取る際にも役立ちます。

文章の作成には欠かせない能力のため、普段からニュースサイトや新聞、書籍などを読み、多くの言葉に触れておきましょう。

初めて見る単語や表現があった際は放置せずにすぐ調べ、可能であれば会話や文章のなかで実際に使ってみることをおすすめします。

まとめ

小論文は、決められたテーマに対して、根拠を示しつつ自分の意見を述べる文章のことです。客観的な事実に基づいた内容が求められるため、作文とは文章の書き方が異なります。

文体や原稿用紙の使い方など小論文特有のルールもあるため、志望校の過去問を解いたり学校の先生に添削してもらったりして練習を積み重ねましょう。

志望校合格につなげるためにも、小論文対策は行っておくことをおすすめします。

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