中学受験と高校受験はどっちが大変?心身の負担から見る選択のポイント
最終更新日:2023/07/27
こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。
子どもの将来を考え、中学受験をさせるのか高校受験をさせるのか、どちらが適しているか悩んでいる保護者の方もいることでしょう。
そこで今回は中学受験と高校受験の違いや、各受験の大変なポイント、受験するメリットを詳しく紹介します。子どもに合った選択をするために、両者の負担を考慮しましょう。
目次
中学受験と高校受験の違い
首都圏模試センターが行った調査によると、2023年度の首都圏の中学受験者数は、私立中学と国立中学を合わせて5万2,600人 とされています。
中学受験者数の1回目のピークである1991年の5万1,000人と、2回目のピークとなる2007年の5万500人を上回り、史上最多の人数となりました。
このことから、中学受験をする学生は増えていることがわかります。
ここでは、子どもを中学受験に挑戦させるか迷っている保護者の方に向けて、中学受験と高校受験で特に異なる点を紹介します。
偏差値
中学受験と高校受験の違いは、偏差値の考え方にあります。
中学受験は受験勉強に力を入れている学生だけで母集団が形成されているため、偏差値が低く出ます。
一方、高校受験は中学3年生の大多数が受験するため、母集団の学力に差が生じて偏差値が高くなる のが特徴です。
一般的に中学受験と高校受験では、偏差値に10以上の差があるといわれています。
入試問題
入試問題の難易度にも違いがあり、中学受験は高校受験よりも難度が高いといえます。
中学受験では、学校の授業では扱わない内容や、応用ともいえる問題が出されることが少なくありません。だからこそ、早めに学習を始めたり塾に通ったり して、十分な準備と対策が大切です。
一方の高校受験では、幅広い層を受け入れる学校が多く、試験の難度は下がります 。
難関校を目指す場合は適切な対策が必要になりますが、ある程度の学力があれば合格ラインに達する学校もある でしょう。
中学受験と高校受験どちらが大変かは人によって異なる
中学受験と高校受験のどちらが大変かは、保護者と子どもそれぞれの立場や性格などによって異なります。
ここでは、中学受験と高校受験それぞれで大変になるポイントを紹介します。
中学受験の大変なポイント
中学受験の大変なポイントとして、時間とお金の負担が大きいことが挙げられます。
小学3年生 ~4年生 から中学受験の対策は始まります。その時期から、学校の勉強とは別に受験勉強に時間を割く必要があり、非常に忙しくなるでしょう 。
一般的に準備期間は長期にわたるため 、小学校時代の思い出や、家族で出かける時間が減ることも考慮しなければなりません。
また、塾代や模試代など受験に向けてさまざまな費用がかかるため、保護者の方の経済的な負担は大きいでしょう 。
高校受験の大変なポイント
高校受験では、それまでの勉強内容がすべて問われるため、受験までに苦手分野や教科が出てきてしまうと克服が大変です。
また、中学生は反抗期が始まりやすい時期でもあり、保護者の意見をあまり聞かなくなることがあります。
親子で進路について意見の相違がある場合、ケンカになってしまうかもしれません。
中学受験のメリット
中学受験は、将来の可能性を広げるうえで重要なステップです。子どもの成長と未来の成功をサポートする、大きなチャンスともいえるでしょう 。
ここでは、中学受験をする2つのメリットを紹介します。
落ち着いた6年間を過ごせる
中高一貫校に通う場合は中学と高校の6年間が確保されるため、高校受験の不安がなくなります。
また、長期間にわたりクラスメイトとの関係を築けるため、人間関係の安定感があるのもメリットです。
親の意向を反映しやすい
中学受験は保護者主導で進められる点も、メリットだといえます。
高校受験では子どもが反抗期に突入している可能性があるので、志望校選びや勉強に対して保護者の意見が反映されにくくなるでしょう。
しかし、中学受験では保護者が主体的に選択肢を提示できます。
また、小学生のうちは塾の宿題の進捗やテストの結果などの学習状況を管理しやすく、志望校に合格できる可能性が高まります。
高校受験のメリット
高校受験するメリットは以下の2つです。
子どもが主体的に受験できる
高校受験では、子どもが主体的に進学先を選択できます 。
自分の興味や将来の希望に合わせた学校を選べるため、自分の進路に対する責任感や自己決定力を養う機会となるでしょう。
金銭的負担が少ない
公立高校の場合は、入学金や学費が安く済むことが多いでしょう 。
また、高校受験向けの塾の中にはセット割を提供しているところもあり 、塾に通ったとしても中学受験より費用を抑えられる可能性があります。
中学受験と高校受験に迷ったら?
中学受験と高校受験のどちらを選ぶべきか迷ったら、子どもの性格や特性、家庭の事情に合ったほうを選ぶのがおすすめ です。
ここからは、中学受験に向いている子の特徴と、高校受験に向いている子の特徴を見ていきましょう。
中学受験に向いている子の特徴
中学受験に向いている子の特徴は、以下のとおりです。
- 目的や目標がはっきりしている
- 勉強が好き
- 保護者の言うことを素直に聞く
- 健康で体力がある
- 自己管理ができる
目的や目標がはっきりしていて頑張る意欲がある子 や、勉強が好きでストレスを感じずに取り組める子は中学受験に適しています。
また、まじめで素直な性格の子は、塾の先生や保護者の指示に従って勉強に取り組めるでしょう。
一方、習い事などほかに打ち込んでいることがある子は、中学受験について慎重に考えるのがおすすめです。
中学受験をする場合は勉強優先になるため、両立しようとすると大きなストレスがかかる場合があります。
子どもの希望や能力、環境を考慮して選択しましょう。
高校受験に向いている子の特徴
高校受験に向いている子の特徴は、以下のとおりです。
- 小学生の間からスポーツや習い事など打ち込みたいものがある
- 自分の進学先を自由に選びたい
上記に該当する場合は、中学受験よりも高校受験のほうが向いています 。
中学校では学校生活を送りながら、自己成長や学びたい分野に打ち込むことが可能です。
まとめ:四谷学院で受験を成功させよう!
四谷学院個別指導教室では「55段階」システムを導入しているため、基礎から丁寧に学習を進められるうえに、体系的かつ計画性のある学習が可能です。
また、プロの受験コンサルタントが面談を通じて、受験に関する相談や学習プランのアドバイスを親身に行っています 。
授業後には、担当講師が「授業報告書」を提出するため、学習の進み具合を家庭でも確認できます 。
受験に不安を抱える方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。
こんな記事も読まれています
前の記事 » 【神奈川県立高校入試】特色検査とは?どんな対策が必要?学力向上進学重点校合格を目指す中学生・保護者の方へ
次の記事 » 迷ったときに役立つ!中学受験の最適な志望校の決め方