高校受験の倍率が高くて不安?倍率の正しい意味を理解しよう!
公開日:2025/04/18

こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。
「高校受験の倍率が高いとあきらめたほうがいい?」と不安になっている受験生や保護者の方もいるのではないでしょうか。
しかし、倍率が高い学校が、必ずしも難関校とは限りません。
倍率の高さに惑わされて、人生の大事な選択を誤ってしまうおそれもあるため、倍率について正しく理解することが大切です。
この記事では、倍率の正しい意味や、倍率が高い高校に合格するための具体的な対策を解説。
また、受験当日までの過ごし方のポイントや、志望校を目指すのにおすすめの塾もご紹介します。自信を持って受験に臨むためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
高校受験の倍率とは?

高校受験における「倍率」とは、志望校の人気度や競争率を示す指標の一つです。
倍率には大きく分けて「応募倍率」「受験倍率」「実質倍率」の3種類があり、それぞれの意味を正しく理解する必要があります。
応募倍率は出願締め切り時点での競争率、受験倍率は試験当日の競争率、実質倍率は合格発表後の最終的な競争率です。
それぞれ以下の計算式で求められます。
- 応募倍率=「出願者数÷募集定員」
- 受験倍率=「受験者数÷募集定員」
- 実質倍率=「受験者数÷合格者数」
例えば、募集定員100名に対して200名が出願し、180名が受験、120名が合格した場合、応募倍率は2.0倍、受験倍率は1.8倍、実質倍率は1.5倍となります。
つまり、倍率は受験の各段階で変動するため、志望校選びの際はどの倍率を参照しているかを確認することが重要です。
倍率が高い=合格が難しいとは言えない
倍率の高さは、その学校の人気度や競争率を示す一つの指標ですが、合格の難しさと直結しているわけではありません。
倍率の高さと入試問題の難易度は必ずしも一致せず、合格最低点も年によって変動します。
例えば、応募倍率が47.6倍であっても、実質倍率は2.2倍にまで落ちたというケースもあります。
したがって、倍率の高さに惑わされず、自分の実力を正確に把握し、適切な対策を立てることが合格への近道となるのです。
倍率を見るときは複数年を見よう
高校受験の倍率を参考にする際は、単年度だけではなく、複数年度の推移を見ることが重要です。
単年度のみの倍率では、その年特有の事情により、通常とは異なる数値を示している可能性があるからです。
より正確な志望校の人気度や競争率の傾向を把握するためにも、できれば過去3年程度の倍率の推移を確認しましょう。
また、公立高校と私立高校では倍率の変動の仕方が異なる場合もあるため、志望校のタイプに応じた確認も必要です。
倍率が高い高校に合格するための対策

高い倍率の高校に合格するためには、ほかの受験生よりも高い学力を身につける必要があります。
しかし、やみくもに勉強するのではなく、効率的かつ効果的な学習方法の実践が重要です。具体的なポイントを見ていきましょう。
基礎学力の徹底
まずは、中学校の教科書をマスターし、基礎を押さえることから始めましょう。
教科書ガイドなどを参考にしながら、重要語句を覚えるだけではなく、その意味や背景を理解することが重要です。
基礎問題を繰り返し解くうちに解法を覚えられ、確実に得点できるようになります。基礎力を身につけることは、応用問題への対応にもつながり、高得点を狙ううえで欠かせません。
応用問題への挑戦
基礎が固まったら、標準レベルの問題集、応用レベルの問題集と、徐々にステップアップしていきましょう。
応用問題は基礎問題を複雑に組み合わせたものです。応用問題を解くことで、どのような基礎問題の要素が含まれているかを見抜く力を養えます。
初見の問題を解けなくても、解説を見て納得し、自分で解き直せるようになれば十分です。応用問題に取り組む中で、習得できていない基礎の単元も発見できます。
苦手科目の克服
苦手科目を放置すると、全体の得点が伸び悩む原因となります。苦手科目こそ、集中的に対策し、克服することが重要です。
個別指導塾や家庭教師、オンライン教材などを活用するとよいでしょう。
苦手科目の基礎から丁寧に学び直し、徐々にレベルを上げていくことで、苦手意識を克服でき、得点力の向上につながります。
過去問を使った演習
志望校の過去問を繰り返し解くことも受験対策の基本です。過去問を何回も解くうちに、出題傾向、時間配分、問題の難易度、自分の弱点などを把握できるようになってきます。
最低でも3年分、できれば5年分の過去問を解くことをおすすめします。
取り組む際は時間を設定し、終わった後に答え合わせを行い、間違えた問題は必ずやり直しましょう。過去問対策をしっかりとやっておけば、落ち着いて本番の試験に臨めます。
模試の活用
定期的に模擬試験を受験することで、自分の実力や弱点、志望校の合格可能性を客観的に把握できます。模試の結果を分析し、今後の学習計画に反映させることが大切です。
模試の判定結果に一喜一憂するのではなく、弱点補強の指針として活用しましょう。
出題内容別の成績を確認して「絶対に間違えてはいけない問題」と「できると差がつく問題」を見極め、効率的な学習につなげることが重要です。
受験前日~当日の過ごし方

受験当日は、緊張や焦りから実力を発揮できないトラブルがないよう、万全のコンディションで試験に臨むことが重要です。
前日の準備から当日の朝、試験会場での過ごし方、試験終了後まで、具体的な行動ポイントを時系列で見ていきましょう。
受験前日
受験前日は、持ち物リストを作成し、必要なものをすべてそろえておきましょう。
受験票、筆記用具、時計、身分証明書(学生証)、交通系ICカード、現金、お弁当、飲み物、常備薬などを確認してください。
また、服装の準備も忘れずに行い、制服または清潔感のある私服を用意します。
加えて、試験会場までの経路と所要時間をしっかりと確認しておき、不測の事態に備えましょう。早めに就寝し、十分な睡眠時間を確保することも大切です。
当日の朝
早めに起床し、時間に余裕を持って行動しましょう。朝食は必ずとることが重要です。消化のよい温かいものを選び、体調を整えます。
試験開始の30分前には試験会場に到着するように出発し、交通機関の遅延などがあった場合も対応できるよう心がけてください。
試験会場での過ごし方
試験開始時間まではリラックスして過ごしましょう。深呼吸や軽いストレッチで緊張をほぐし、参考書やノートを見返して自信を高めます。
ほかの受験生の様子に惑わされず、自分のペースを保つことが大切です。試験中は時間配分に注意し、わからない問題があっても焦らず、解ける問題から取り組みましょう。
試験終了後
試験が終わったら、自己採点は簡単に済ませるか、控えておきましょう。結果についてあれこれ考えすぎず、気持ちを切り替えて次の試験に備えることが大切です。
また、自分の努力をねぎらい、リフレッシュする時間を作るようにすれば精神的な安定にもつながります。
まとめ
高校受験の倍率は、志望校の競争率を示す重要な指標ですが、合否を決定づけるものではありません。応募倍率、受験倍率、実質倍率の3種類があり、それぞれ異なる意味を持ちます。
倍率が高い場合でも、入試問題の難易度や合格最低点とは必ずしも一致しません。
また、単年度の倍率だけではなく、複数年の推移を確認することで、より正確な判断が可能です。模試の結果や自分の学力を客観的に把握し、適切な準備を行えば、高倍率の高校でも合格を目指せます。
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