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“a”と“the”の使い分けは簡単!感覚的に違いを理解しよう

  公開日:2021/01/08

“a”“the”など、冠詞は英文全体の内容に影響を与えるほど大切なものです。しかし、冠詞は日本語にはない概念なので、最も難しい英文法といわれることもあります。

特に受験において、冠詞の使い分けは英作文で避けて通ることはできません。また、穴埋め問題などで大きなハードルとなることもあります。

そこで今回は、知っておきたい“a”と“the”の違いと使い分けについて解説します。

不定冠詞“a”は不特定かつ単数のものにつく

まず、“a”の使い方を解説します。

たくさんあるもののひとつを表す不定冠詞“a”

“a”は、多数あるもののひとつを指すときに使われる不定冠詞です。人や物、場所などをあらわすときに使われますが、特定のものを指すわけではありません。

例:I went to a park.(私は公園へ行った。)

この場合、特定の公園を指しているわけではありません。もちろん、聞いている相手も、公園を特定することはできません。

特に初めてふれる話題では、対象物を特定することができないため“a”を使います。

数えられるものにしか使えない

“a”は、数えられる名詞にしかつきません。

例えば、液体や気体は数えられないため、“a”はつきません。また、チーズやケーキなども、切り方によって大きさが変わるため、“a”をつけることはできません。

ただし、“a litte ……”“a few ……”など、量を表す定型句ではよく使われるので、言い回しを覚えておきましょう。

単数形のみに使う

“a”は、数えられる名詞のうち、単数形のものにしか使えません。“a”は、そもそも“一つの”という意味なので、これは当たり前のことです。

しかし、英作文を書く際には、このような基本的なことも忘れがちです。チェックするときは、名詞が単数形かどうかもしっかり確認しましょう。

母音で始まる名詞の前では“an”になる

意外に見落としがちなのが、“an”の使い方です。

「母音から始まる単語の前は“an”」と覚えている人も多いですが、スペルだけに注意しているとミスをします。ポイントは、発音です。

例えば、“university”“euro”は母音で始まりますが、発音は子音なので“a”をつけるのが正解です。

一方、“hour”“honest”は子音で始まりますが、母音の発音でスタートするため“an”をつけるのが正解です。

定冠詞“the”は特定されているものにつく

次は、定冠詞“the”の使い方です。

特定のものを表す“the”

“a”とは異なり、特定のものを指すときに使われるのが“the”です。2回目以降にふれる話題については基本的に“the”を使うので、覚えておいてください。

それでは、先ほどの例文を使って、“a”を“the”に変えてみましょう。

例:I went to the park.

この場合、公園が特定されていて、聞き手側にもそれが伝わっていることが前提となります。

不可算名詞・複数形にも使える

“the”は、不可算名詞や複数形の名詞にもつけることができます。ここは、“a”と大きく異なる点です。空欄埋め問題で“a”か“the”で迷ったら、この点に着目するのもおすすめです。

最上級表現でつけるのを忘れないで!

忘れてはいけないのが、最上級表現で使う“the”です。

一番〇〇なものは実質的に世界に一つしかないため、特定が可能です。そのため“the”をつけます。これも忘れがちなので注意しましょう。

“a”と“the”の違いはココ!

では、“a”と“the”の違いをまとめてみましょう。

不定冠詞“a” 定冠詞“the”
不特定の人・物・場所などを表すときに使う 特定の人・物・場所などを表すときに使う
初めてふれる話題で使う 2回目以降の話題で使う
可算名詞にしか使えない 不可算名詞にも使える
単数形の名詞にしか使えない 複数形の名詞にも使える
母音の発音で始まる名詞の前では“an” 母音の発音で始まる名詞の前では発音が変わる(ðə →ðiː)
量を表す定型句でよく使われる 最上級表現で使われる

非常に細かいですが、試験直前に確認しておきましょう。

細かな部分まで知識を確実に身に付けよう!

英語を学習するうえで、“a”と“the”の違いはだれもが一度はつまずく部分です。特に英作文で“a”と“the”を間違えると、文章全体のニュアンスが変わることもあります。問題演習を繰り返し、感覚的に違いがわかるようにしておきましょう。

四谷学院の個別指導教室なら、学年に関係なく個々に応じたレベルから学習をスタート。“a”と“the”など、基礎から徹底的に学べるため、学力がどんどんアップします。マンツーマン指導なので、フォローもばっちり。理解できるまでとことん付き合ってくれます。

四谷学院の個別指導教室で、試験に活かせる本物の知識を定着させましょう。

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