中学受験を目指す小学6年生の理想的な勉強時間とは?学習スケジュールの作り方も紹介
最終更新日:2024/09/11
こんにちは、四谷学院個別指導教室の古川です。
小学6年生から中学受験を目指す場合には、どれくらいの勉強時間が必要なのか気になる方もいるでしょう。入試本番まで1年未満という限られた期間で合格を目指すには、年間スケジュールを意識して勉強する必要があります。
この記事では、小学6年生に必要な勉強時間の目安、スケジュールごとの勉強内容、スケジュールを立てるポイントについて解説します。
目次
中学受験を目指す小学6年生に必要な勉強時間
中学受験を目前にした小学6年生には、塾の時間を含めて平日で3~5時間、休日で8~10時間の勉強時間が必要とされています。
夏休み期間であれば、塾の時間を含めて10時間以上勉強時間を確保できるでしょう。
ただし、小学6年生でいきなり勉強時間を増やすと、子どもに大きなストレスがかかってしまいます。
できるだけ、4~5年生頃から勉強を習慣づけておき、徐々に勉強時間を増やすとよいでしょう。
偏差値60以上の難関校を受験する場合、小学6年生に必要な勉強時間は平日で4~5時間、休日で7~9時間とされています。
また、ただ単に勉強を長時間するのではなく、必要な勉強に時間を割くことで効率よく勉強を進める必要があるでしょう。
中学受験を目指す小学6年生の年間スケジュール・過ごし方
中学受験に挑戦する際には、年間スケジュールでやるべきことを明確にすることが大切です。ここでは、中学受験を目指す小学6年生の年間スケジュールや具体的な過ごし方をご紹介します。
2~3月の過ごし方
中学校の入試は1~2月頃に実施されるため、中学受験を希望する場合は小学5年生の2月から年間スケジュールを考えます。
始業式までにやるべきことは以下の2点です。
・志望校を絞る
・小学5年生の学習範囲の復習
本人が通いたい中学校をピックアップし、志望校を絞り込みます。現在の偏差値と同等のレベルの学校だけでなく、チャレンジのための偏差値がやや高めの学校、押さえのための偏差値がやや低めの学校と、レベルに応じて志望校を決めましょう。
また、始業式までに小学5年生の内容を復習しておくと、中学受験の勉強に余裕を持って取り組めます。春休みは期間が短いため、国語・算数・理科・社会に絞って復習するとよいでしょう。
復習する際は科目を問わず、「苦手な分野を克服する」ことに重点を置きます。知識が足りない部分は、問題集や参考書を使って勉強し直すことが大切です。
4~7月の過ごし方
小学6年生の夏休みまでは、基礎を固めることに注力しましょう。
特に、基礎固めが重要となる算数を中心に勉強するのがポイントです。難しい問題や間違えた問題は、ノートにまとめて復習するとよいでしょう。
そして、基礎がある程度固まったら、模擬試験を積極的に受けるのがおすすめです。模擬試験の結果によって、受験生のなかでの立ち位置や課題を把握できるようになります。
また、会場で模擬試験を受ければ、試験の緊張感に慣れる練習にもつながります。
夏休み中の過ごし方
塾に通っている場合、夏休み中は塾のカリキュラムに沿って勉強を進めます。塾に通えば生活リズムが崩れることなく、勉強に集中しやすくなるでしょう。
夏休み前に基礎が固まっている場合は、応用問題を中心に勉強してみてください。
1つの問題を解くだけでなく、異なるパターンの問題をたくさん解くことで応用力が身につきます。
一方、苦手な科目が克服できていない場合は、夏休み中に克服することが大切です。
夏休みに開催される夏期講習は苦手科目の把握や学習範囲の復習など、基礎を固めることに役立つため、参加してみるとよいでしょう。
夏期講習は、基本的に塾生でなくても参加が可能です。
夏休み明けは志望校対策に力を入れるスケジュールになるため、夏休み中に夏期講習に通うことをおすすめします。
なお、夏休み中は長く勉強時間を確保できますが、勉強漬けになると親子のコミュニケーションが減ってしまいます。適度に休息をとりつつ、親子で過ごす時間も確保しましょう。
9~2月の過ごし方
夏休み中に基礎を固めて苦手分野を克服できたら、9月以降は本格的な志望校対策に移行します。2~3月に決めた志望校のなかから第一志望校と併願校を決め、これらの学校の過去問を解いていきます。
第一志望校は少なくとも5年分、併願校は2年分の過去問を解いてみましょう。
過去問に取り組むことで、問題の難易度や出題量、頻出分野など、入試問題の傾向を把握できます。
冬休み中の過ごし方
冬休み中は応用問題や志望校の過去問に取り組み、苦手分野を克服することに力を入れましょう。その際は、得点につながりやすい算数と理科を優先します。
覚えることが多い社会は頻出分野に絞り、直前の対策で得点につながりにくい国語は漢字や語句などを勉強するとよいでしょう。
また、冬はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行するため、体調管理にも気を付けなければなりません。
1~2月の過ごし方
中学校の多くは、12月下旬から2月上旬にかけて出願の受付を開始します。出願が遅れることがないよう、必要書類は早めに準備しておくことが大切です。
また、入試目前の時期は無理に新しい問題集を購入する必要はなく、既存の教材を使って復習します。
少しでも得点できるよう、苦手分野を中心に勉強しましょう。
勉強時間を確保するためのスケジュールの立て方のコツ
中学受験を成功させるには、綿密なスケジューリングで勉強時間を確保することがポイントです。
スケジュールを作成することで、勉強が習慣になるだけでなく、志望校の合格に何が必要か把握しやすくなります。
ここでは、中学受験に向けた効果的なスケジュールの立て方について解説します。
年間・月間・週間・1日のスケジュールを作成する
中学受験に向けたスケジュールは、年間・月間・週間・1日の単位で作成します。
年間スケジュールでは、基礎固め・応用問題・過去問演習に取り組む時期をそれぞれ明確にすることが大切です。
1ヵ月単位のスケジュールでは各科目の目標を決め、1ヵ月で最低限やるべきことを明確にしましょう。
1ヵ月単位のスケジュールをもとに、1週間単位に必要な勉強量(問題集や参考書などのページ数)を明確にしていきます。
1日単位のスケジュールでは、日常生活と休憩時間を含め、10分単位でスケジュールを立てます。
休憩をとらないとかえって集中できないため、勉強と休憩のメリハリのあるスケジュールにしましょう。
学習科目の優先順位を決める
受験勉強での科目の優先順位をつけるときは、配点が高く差がつきやすい教科を優先して、以下の順で取り組むのがポイントです。
1.算数
2.国語
3.理科・社会
算数に関しては、配点の高さだけが理由ではありません。積み重ねが必要な科目であり、一度苦手意識を持ってしまうと克服しにくいことも関係しています。
余裕のあるスケジュールにする
中学受験のスケジュールを立てるときは、計画に余裕を持たせることが重要です。
体調不良や学校行事など、スケジュールどおりに勉強が進まないことはよくあります。
スケジュールを詰め込みすぎると軌道修正が難しく、睡眠を削って勉強したり、罪悪感からモチベーションが低下したりすることになりかねません。
月間・週間などスケジュールの期間を問わず、予備の時間や予備日を設けましょう。
スケジュール作成を保護者がサポートする
小学6年生の子どもだけでスケジュールを立てるのは難しい場合があるため、保護者のサポートが必要です。ただし、保護者だけでスケジュールを立てると、子どもは「勉強をやらされている」という気持ちになります。
子どもが主体になりつつ、保護者は「どのくらい勉強するか」「何を目標にするか」などを問いかけながら計画を立てましょう。
まとめ
小学6年生が中学受験に必要な勉強時間は、平日で3~5時間、休日で8~10時間が目安です。春休み・夏休み前・夏休み・夏休み開け・冬休みと、時期によって取り組むべき勉強が異なります。
中学受験に向けて勉強時間を確保するには、年間・月間・週間など、スケジュールを細かく立てることが大切です。その際は、スケジュールに休憩時間もしっかりと含み、予備日を設けて余裕を持たせるようにしましょう。
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