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入試や教科書のよく出る作家に迫る!あなたはもう読みましたか?~中村桂子編~

  公開日:2018/05/09


※この記事は約3分で読めます。

こんにちは。四谷学院の古川です。

入試や教科書によく出る作家の人物像や読み方のポイントなどを紹介するこのシリーズ。

今回は、科学者であり、JT生命誌研究館館長の中村桂子さんをご紹介します!

 

中村桂子さんはどんな人?

中村桂子さんは、東京大学理学部化学科卒の理学博士です。

三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授などを経て、現在はJT生命誌研究館館長を務めています。

 

共感の輪が広がる「生命誌」

JT生命誌研究館は、中村さんの提唱する「生命誌」という概念を広めるための活動を行っている組織です。

生命誌とは、人間も含めるあらゆる生きものたちの「生きている」様を見つめ、そこから「どう生きるのか」を探究する新しい知です。

生命の謎を解き明かすのであれば、生命科学や分子生物学でもかまわないはずですが、中村さんは「科学にも大きな視座が必要」と考え、生命誌という考え方に至ったそうです。

生命を、その誕生から40憶年という地球規模の歴史としてとらえ、命という存在を俯瞰し、それによって人間の進んでいる方向や歩むべき道がわかるはずと考えたのだと言います。

生きているとはどういうことかを見つめ続け、生きることを大切にする中村さん。

「人間は生きものであり自然の一部」と語る中村さんのメッセージは、東日本大震災の後、科学や芸術といった枠を超えて、大きく共感の輪を広げています。

 

読み方のポイント

中村さんの著書は、国語の入試問題の論説文でよく出題されます。

その読み方のポイントは以下の4つです!

 

ポイント1.

まずは、生命誌とはどういう概念なのかをざっくりと把握する。

ポイント2.

著者が何を問題としているのか、何を理想としているのか、生命誌という概念を通して私達に伝えたいものは何かを理解しようと努める。

ポイント3.

生きものや人間が生きるとはどういうことなのかを考えながら読む。

ポイント4.

著者が思い描く、理想の未来、理想の社会のあり方をイメージしながら読み進めていく。

 

著書

『科学者が人間であること』 出版社:岩波書店

『知の発見 「なぜ」を感じる力』 出版社:朝日出版社

『絵巻とマンダラで解く生命誌』 出版社:青土社

『生命科学から生命誌へ』 出版社:小学館

 

中高生には「生きるとはどういうことか」というテーマは難しいと感じるかもしれませんが、中村さんの著書はどれも、誰にでも理解できる易しい言葉で書かれており、絵巻やマンダラを使った解説などもあるので、とてもわかり易い内容となっています。

中村さんの著書をぜひ手に取って、生きることについてじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

きっとその考え方、言葉のひとつひとつが深く心に響くことでしょう。


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