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中学受験シーズンに突入した子どもの反抗期との向き合い方を解説

  公開日:2025/09/12

こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。
中学受験のシーズンに子どもの反抗期が重なり、接し方に悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。反抗期は子どもの成長過程で誰にでも訪れる自然な現象です。適切かつ真剣に向き合うことが、親子の信頼を保ち受験を乗り切るために重要です。

この記事では、中学受験期に反抗期が重なる背景、親のNG行動やその避け方、効果的なコミュニケーションのコツ、タイプ別対応法などを具体的にわかりやすくまとめています。
親子ともにストレスを減らし、受験勉強に集中できる環境づくりに役立ててください

中学受験が原因で親子喧嘩!?中学受験を成功させるための親子喧嘩の回避方法とは

中学受験期に反抗期が重なる理由とは?

中学受験期の反抗は、心と体の急激な変化(第二次性徴)による自立欲求の高まりと、受験勉強にともなうプレッシャーが重なることで起こりやすくなります。
思春期特有の感情の波に、模試の結果や時間管理への不安といった受験のストレスが加わり、親への反発や気分の上下が目立ちやすい時期です。

さらに、「自分で決めたい」という気持ちが強くなる一方で、受験では学習計画やスケジュール管理など保護者の関与が増えがちです。
この自立したい子どもとサポートしたい保護者の方向性のずれが摩擦を生み、反抗的な振る舞いとして表れやすくなります。

これはNG!子どもの反抗を悪化させる親の対応5選

親の対応次第で、子どもがさらに強く反抗する場合があります。ここでは親子関係を悪化させるNG行動と、その具体例について解説します。

NG1:感情的に怒鳴りつける、人格を否定する

感情的に怒鳴ったり人格を否定したりする言い方はNGです。子どもは恐怖や羞恥心から萎縮し、思考停止に陥りかねません。また、「どうせ自分はダメなんだ」という自己否定を招き、反抗や不安定な感情がさらに強まるおそれがあります。

NG2:勉強の進捗を細かく管理しすぎる(過干渉)

細かな口出しや進捗のチェックといった過干渉は自主性を奪い、指示待ち人間になりやすくします。
「親のために勉強している」という意識が強まると、本人の学習意欲の低下を招きかねません。
目標や大枠のスケジュールは一緒に確認しつつ、日々の進め方や手順は本人に任せるなど、任せる領域を意識的に作りましょう。

NG3:「〇〇ちゃんはもうA判定なのに」と他人と比較する

他人との比較は、子どものプライドを傷付け、自己肯定感を著しく損ないます。
その結果、親への不信感や反発が強まると、親子関係の悪化にもつながりかねません。他人との比較ではなく、昨日の本人との比較や、できた点・努力した過程を具体的に認めるかかわりに切り替えましょう。

NG4:子どもの話を途中で遮り、正論で論破する

話の途中で遮ったり、正論で押し切ったりすると、子どもは「話しても無駄だ」と感じて心を閉ざしてしまいます。
反抗期の子どもが求めているのは、正しさの押し付けではなく、気持ちを受け止めてもらえるという安心感です。
まずは最後まで話を聞き、子どもの意見を受け止める姿勢が信頼関係を育てます。

NG5:子どもの反抗を無視する

反抗的なサインを無視すると、子どもは「自分は認められていない」という孤独感を深めてしまいます。
問題を先送りにするだけで根本的な解決から遠ざかり、親子の信頼関係も損なわれます。

反抗期は子どもが自立を模索する時期だからこそ、距離感を保ちながらも「見ているよ」「気にかけているよ」というメッセージを継続して示すことが大切です。
挨拶や声かけなど、日常の小さなかかわりを途切れさせないようにしましょう。

反抗期の子を持つ親必見!コミュニケーションの鉄則7選

前半で触れたNG対応を踏まえ、反抗期の子どもとの関係をよくするための具体的な声かけ例や、日常ですぐ実践できる工夫をご紹介します。

鉄則1: 6秒ルールとアンガーマネジメント

怒りのピークはごく短時間(約6秒間、いわゆる6秒ルール)といわれます。
まずは深呼吸をして衝動的な反応を避け、落ち着いてから話しましょう。

親が感情的に反応すると、子どもの反抗心を刺激し、関係悪化を招きます。親自身も冷静さを保ち、落ち着いたトーンで話すことが、子どもとの良好なコミュニケーションにつながります。

鉄則2:「聞き役」に徹する

反抗期の子どもには、アドバイスよりもまず共感を示すことが大切です。
「そうなんだね」「〇〇と感じているんだね」と子どもの言葉を繰り返し、受け止めましょう。そのうえで、「(私は)あなたが心配だ」というように主語を「私」にして気持ちを伝えると、子どもは受け入れやすくなります。

鉄則3:物理的な距離と精神的な距離を意識的に作る

勉強は塾や自習室に任せ、家庭は心身を休める場所として切り分けると、親子ともに負担が軽くなります。過干渉を避けつつ、見守りの姿勢を保ちましょう。
親自身が趣味や自分の時間を持ち、心理的な余裕をつくり出すことで、口出しの回数を減らせます。

鉄則4:結果ではなくプロセスを褒める

成果だけでなく、日々の努力や工夫に目を向けて褒めることも大切です。「偏差値が上がったね」ではなく、「毎日コツコツ頑張っているね」「昨日より集中できていたね」など、行動や過程を具体的に言葉で表しましょう。

この姿勢によって、子どもは努力そのものが認められていると感じ、自己肯定感が高まりやすくなります。結果より過程を評価する姿勢が、継続的なやる気を育てます。

鉄則5:勉強以外の会話を意識的に増やす

受験期でも、子どもを「受験生」としてだけでなく「一人の人間」として接する姿勢が大切です。趣味や日常の出来事、友達関係、流行の話題など、勉強以外の会話を意識的に取り入れましょう。
こうした対話が増えると子どもは安心感を得て、学習に関する相談も持ちかけやすくなります。

鉄則6:スキンシップと愛情表現を忘れない

反抗期の子どもは言葉で反発していても、心の奥では親の愛情を求めていることが多いものです。「おはよう」「おやすみ」などの基本的な挨拶や、「ありがとう」「助かったよ」といった承認の言葉を日常的に伝えましょう。
また、好物を用意する、小さなスキンシップを行うなど、態度でサインを示すのも効果的です。日常での温かなかかわりが、安心感と信頼関係を育みます。

鉄則7:第三者を頼る(塾の先生、家庭教師、カウンセラー)

反抗期の子どもは、親のアドバイスよりも第三者の言葉に耳を傾けることがよくあります。
家庭だけで抱え込まず、塾の先生や家庭教師、カウンセラーなどに相談する勇気を持つことが、問題解決への第一歩です。
客観的な視点と解決策が得られれば、親子の摩擦が和らぎ、学習も軌道に乗りやすくなります。必要に応じて、専門家の力を積極的に活用しましょう。

【タイプ別】うちの子はどれ?反抗の表れ方で見る最適なアプローチ法

反抗期は、子どもによって表れ方が異なります。ここでは、代表的なパターンごとに、効果的な対応方法を解説します。

CASE1:「うるさい!」「うざい!」暴言タイプへの対処法

暴言に真正面から言い返すと対立がエスカレートしやすくなります。まずは深呼吸をして受け流し、言葉の裏に隠れている「つらい」「苦しい」といったSOSを汲み取る姿勢を持ちましょう。
感情的にならず、落ち着いた状態で気持ちを受け止める姿勢が信頼回復への第一歩になります。

CASE2:部屋にこもって出てこない…「無視・だんまり」タイプへの対処法

無理に会話を引き出そうとすると、子どもはかえって心を閉ざしてしまいます。手紙やLINEなどで短く用件や気持ちを伝え、「あなたのことを気にかけている」というメッセージを途切れず送り続けることが大切です。静かな見守りが、再び会話が生まれるきっかけへとつながります。

CASE3:「もう勉強なんかやらない!」やる気喪失タイプへの対処法

勉強への意欲が途切れたときは、無理に机に向かわせるより、一度思い切って勉強から離れる時間を作ることも大切です。
そのうえで「なぜ中学受験をしたいと思ったのか」という原点を一緒に振り返り、子どものやる気を再び引き出しましょう。

まとめ

反抗の表れ方は子どもによって異なり、暴言・無視・やる気喪失などさまざまです。大切なのは、タイプに応じたかかわり方を選び、感情的にならず気持ちに寄り添うこと。無理に変えようとせず、信頼関係を保ちながら、中学受験期における反抗期を親子で乗り越える土台を整えましょう。

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