国語の文章読解が苦手な人必見!高校受験で結果を出すための7つのコツ
最終更新日:2023/10/24
こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。
国語の文章読解問題でつまずいている受験生の方もいるのではないでしょうか。文章読解問題だけが苦手と感じている場合、何か特定の原因があると考えられます。
この記事では文章問題が解けない理由や、文章読解の問題で結果を出すための実践的なアドバイスを紹介します。
また、勉強のコツや問題集の選び方も紹介しているので、国語の文章読解問題の苦手意識を克服するためにお役立てください。
目次
国語の文章問題が解けない理由
国語の文章問題が特に苦手だと感じている場合、いくつかの原因が考えられます。まずは文章問題が解けない原因を理解しましょう。
設問の内容を正しく理解できていない
設問の内容を理解せずに読み進めると、設問に関係のない文章も時間をかけて読んでしまい、結果として本文を読み直す必要が生じることがあります。
時間のロスになるだけではなく、正しい解答をすることも困難になりがちです。
文章問題では「この問題で問われているのは何か?」を正確に理解して読み進めることが重要です。
なかには、「解答は本文から抜き出す」などの条件がある設問もあるので、問題の見落としがないように注意しましょう。
課題文や資料がある場合は、問題を十分に理解してから読むことで効率よく問題に取り組めます。
なんとなく読んでいる
文章問題では「何が書かれているのか」を考えながら読む必要があります。
目で文字を追うだけでは内容を正確に理解することは難しく、時間をいたずらに消費してしまいます。
問題を解くためには、文章のテーマや内容を正しく理解しながら読む練習が欠かせません
説明的文章では主張や論理展開を、文学的文章はストーリー展開や登場人物の心情変化などを意識して読みましょう。
段落のつながりや関係を意識できていない
段落のつながりや関係を意識できていないと、文章の流れや論点、論理的な結びつきを見逃してしまいます。
対策としては、段落ごとに要約する方法がおすすめです。段落中で筆者の意見が伝わる一文を選択してキーワードを探す方法もあります。
段落ごとに要約するのが習慣になると、主題や筆者の主張を整理しながら読めるようになり、読解力が向上するでしょう。
高校受験における国語の文章読解3つのコツ【説明的文章】
説明的文章は、筆者が自分の意見や主張を具体例や比喩などを用いながら説明します。
入試でも出題される傾向があるため、以下から解説する3つの読み方のコツを押さえ、効果的に解答を導き出す力を身につけましょう。
主題を理解する
タイトルや段落の冒頭文を読む際、主題を意識しながら読むと、全体の流れを把握しやすくなります。
また、段落ごとに重要と感じる文に線を引き、最後にそれを要約する方法も有効です。
ただ文字を追うのではなく、何についての話なのか疑問を持ち、考えながら読み進めましょう。
接続詞をヒントにする
接続詞には文章の構造や関係性を示す役割があり、意識して読み進めると情報のつながりや論理的な結びつきを把握しやすくなります。
「しかし」「ところが」「つまり」「すなわち」など、逆接や言い換えを示す接続詞は特に重要です。接続詞に印をつけながら読み進めると、効率よく読解できます。
語彙力を強化する
文章のポイントをつかめても、語彙が足りなければ内容を正しく把握できません。
普段から新聞記事や本を読み、日常で使い慣れない言葉に触れる機会を増やすことが大切です。学生向けの語彙本やマンガもあるため、それらを活用してみてもよいでしょう。
また、国語の文章問題を解いているときにわからない言葉があったら、意味を調べる習慣を付けるのがおすすめです。
こうした習慣を続けていくと、徐々に語彙力が強化されます。
高校受験における国語の文章読解4つのコツ【文学的文章】
文学的文章とは、小説・詩・随筆などのことを指します。文学的文章は比較的読みやすい文章ですが、心情や情景の把握に苦労するかもしれません。
文学的文章を理解するには、登場人物の心情や文章の背後にある感情の読み取りが重要です。
ここでは、文学的文章の読み方のコツを紹介します。
登場人物を整理する
登場人物の関係性や心情を把握すると、ストーリー展開や場面を理解しやすくなります。そのため、登場人物の名前を丸く囲み、わかりやすくしておくのがおすすめです。
名前以外にも「父・母」「先生」「あの場所で会った人」といった抽象的な表現が出てくる場合があるので、見逃さないように注意しましょう。
登場人物がたくさんいる場合は、人間関係がわかるようにメモ書きしておくと情報を整理できます。
客観的な視点で読み進める
登場人物の心情を解く問題では、本文中に明記されていない流れを読み取る力が求められます。ですが、感情移入して主観的な解釈をすると、誤った解答をしてしまうことがあります。
問題を解くうえでは、本文の内容を客観的にとらえ、あくまで本文内に書かれている事柄だけを用いて解答を導くことが大切です。
場面変化を意識する
場面の変化や情景を把握すると、物語の展開や登場人物の心理などが理解しやすくなることがあります。
文学的文章では、物語が異なる場面や時間軸を行き来することがあるため、時代と時間、場所の把握が重要です。
心情の変化に注目する
登場人物の考えや行動の変化は、物語の内容やテーマを理解するカギとなります。心情の変化に関する出題も多いため、注意深く読み進めて情報を把握しましょう。
心情の変化が具体的に書かれている場合もあれば、直接的な表現を用いていない場合もあります。情景描写や登場人物の行動などから判断しましょう。
高校受験における文章読解問題の勉強のコツ
文章問題に苦手意識を持つ受験生向けに、克服のコツを3つ紹介します。いきなり結果を求めるのではなく、少しずつ勉強を進めていきましょう。
教科書を音読する
本を読むのが苦手な方は、教科書の音読から始めるのがおすすめです。何度も同じ文章を音読すると文章の内容が頭に入り、読むスピードが上がりやすくなります。
音読の際には抑揚やテンポにも注意し、登場人物の気持ちや情景を理解しながら読みましょう。
過去問を解いて出題傾向をつかむ
過去問を繰り返し解いて、出題傾向や特定の問題に対する解答パターンに慣れましょう。
書店で入手できる問題集には、全国の公立高校入試の過去問が含まれているものがあります。さまざまな試験問題を通して、幅広い出題形式に対応できるようにしましょう。
志望校が決まっている場合は、志望校の過去問を積極的に解き、実践的な解答パターンを身に付けるのがおすすめです。
読書習慣を付ける
さまざまなジャンルの本や新聞、雑誌を読むと語彙力や文章の理解力が高まり、長文読解問題にも対応しやすくなります。
また読書が習慣になると読む速度が向上し、国語のテストでもスムーズに解答できるようになるでしょう。
国語の文章問題は全部読むべき?
国語の文章問題には、本文を先に全部読む方法と、設問を見てから本文を読む方法の2つがあります。
先に全文を読む方法は、文全体の展開や筆者の主張を把握したうえで問題に取り組めるため、正解にたどりつきやすくなります。
しかし、そもそも文章の読み取りが苦手な受験生にとっては時間がかかり、逆効果になりかねません。
一方で、先に選択肢を読んでから本文を読む方法では、時間を効率よく使うことが可能です。
読み取る箇所や文章を読む目的がわかるため、必要な情報のみを抽出して解答を導き出せます。
本文を何度も読み返してしまう場合や、論旨の把握が苦手な場合は、選択肢を読みながら読み進める方法がおすすめです。
文章読解を効果的に対策できる問題集の選び方
さまざまな問題集があるため、何を選んだらよいか迷ってしまう方も多いでしょう。
ここでは、文章読解を効果的に対策できる問題集を選ぶポイントを2つ紹介します。
自分のレベルに合ったものを選ぶ
文章読解に関する自分の学力レベルを正しく把握し、レベルに合った問題集を購入しましょう。
難しすぎる問題集を選ぶと挫折してしまう可能性があり、簡単すぎる問題集を選ぶと十分な学びは得られません。
ややレベルが高く、しっかりと取り組めば解けるような問題集がおすすめです。
解説が詳しいものを選ぶ
問題集を選ぶ際には、できるだけ解説が詳しく書かれているものを選びましょう。
解説が詳しい問題集には、文章読解問題を解くコツが書かれている場合があり、自分の誤答や理解不足を補完できます。
まとめ:四谷学院で高校受験の成功を目指そう!
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