高校入試は何点取れればいい?内申点の重要性を解説
公開日:2025/08/14

こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。
高校受験に向けて勉強をしているが、入試で何点取れば志望校に合格できるのか気になる方も多いでしょう。
合格の判定方法は高校によって異なるうえ、志願者レベルや入試問題の難易度がその年によって変わるため、合格点を明言することはできません。
そこで今回は、「○○点取れば合格」と断言できない理由や志望校の合格点を予測する方法、内申点の重要性について解説します。入試で何点取ればいいのかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
「〇〇点取れば合格」と断言できない3つの理由

高校入試では、「試験当日に〇〇点取れば合格できる」とは断言できません。その理由としては、以下の3つが挙げられます。
理由1:年度によって問題の難易度が変わるから
高校入試の問題の難易度や出題傾向は、毎年変わります。
問題が難しければ、全体の平均点が下がるため、低い点数でも合格できる可能性があります。反対に、問題が簡単であれば合格に必要な平均点が上がります。
理由2:その年の志願者の学力レベルによってボーダーラインが動くから
高校入試を受ける志願者の学力レベルも、毎年変動します。
そのため、偏差値の高い志願者が多ければ合格に必要な点数は上がり、反対に偏差値の低い志願者が多ければ点数は下がるでしょう。
合格の可能性を高めるには、志望校を受験する人の中で自身がどのあたりにいるのかを把握することが大切です。
理由3:内申点(通知表の評定)と入試の得点の合計で評価されるから
公立高校では、入試の得点と内申点との総合評価で合否を判定します。そのため、試験で同じ点数でも、内申点の結果で合否が分かれることがあります。
そのため、内申点に自信がない場合は、過去のボーダーラインよりも大きく上回る点数を取るための対策が必要です。
志望校の合格点を予測する4つの具体的な方法

先述したとおり、志望校の合格点を明言することはできませんが、ボーダーラインや合格の可能性は、さまざまな情報からある程度予測ができます。
方法1:公開されている「過去入試の合格者平均点」を見る
過去の入試結果を公表している高校では、合格者の平均点や最低合格点からボーダーラインの予測が可能です。
これらの情報は、入試問題集のほか、私立高校では学校の公式ホームページに掲載されていることもあります。
ただし先述したように、出題傾向や志願者の学力レベルによって毎年ボーダーラインは変動するため、合格者平均点も大きく変わります。
合格者平均点の確認はボーダーラインを予測するうえで手軽な方法ですが、あくまでも過去のデータである点に留意が必要です。
方法2:「公開模試」を受けて自分の現在地を知る
塾などが実施する公開模試の中には、自分の偏差値だけでなく、志望校の合格判定結果がわかるものがあります。
こうした模試を受けることにより、現在の学力で志望校に合格できる可能性や、同じ志望校を目指す受験者の中での自分の位置を大まかに把握することができるでしょう。
方法3:塾の先生や学校の先生に相談する
塾や学校の先生は、過去の卒業生の内申点や入試の得点などのデータを保有しています。相談することで「内申〇〇点で、入試で△△点取った生徒が合格した」というような、具体的で信頼性の高い情報が得られるでしょう。
また、高校ごとに合格点の予測を公開している塾も多くあります。
方法4:高校の公式ホームページや学校説明会で情報を集める
学校説明会や高校の公式ホームページを利用して、入試に関する情報収集を行うのも有効な方法です。
学校説明会やオープンスクールでは、過去入試の実績を配布したり、合格の目安に言及したりするケースも見られます。
個別相談では、担当者から詳しい情報を得られるチャンスもあるでしょう。また、併願優遇制度がある私立高校の場合は、公式ホームページで詳細を確認できます。
これらの情報を活用することで、合格に必要な点数をある程度予測することが可能です。
高校入試には内申点も大きく影響する

内申点とは、中学校3年間の成績(通知表の評定)を点数化したものです。
多くの公立高校では、この内申点と学力検査の得点で合否が決まります。
ただし、内申点と学力検査では満点が異なり、内申1点の差が試験の数問分の得点に相当することもあるため、軽視はできません。
なお、内申点と学力検査の得点比率は、都道府県や学校によって異なります。
例えば、東京都立高校(全日制課程)の第一次募集・分割前期募集では、学力検査の得点と調査書点(内申点)の比率が7:3に統一されています。
一方、神奈川県内の高校は学校によって比率が異なり、5:5や7:3などさまざまです。ほかにも、部活での活動歴や資格などが、内申点に加算されることもあります。
さらに、私立高校の一般入試で併願優遇制度を利用する場合、内申点基準が設けられていることが一般的です。
このように、志望校によっては一般入試でも内申点が合否に大きく影響します。自身の志望校では内申点がどの程度合否に影響するのか、事前に確認しておくことも重要です。
まとめ
高校入試では、入試問題の難易度や志願者の学力レベルが毎年変わるため、明確な合格点を示すことはできません。しかし、過去の合格者や学校説明会の情報を参考にしたり、公開模試を受けたりすることで、合格の可能性を予測することは可能です。
なお、合否には内申点が影響する学校も多く見られます。そのため、内申点も考慮したうえで、志望校の選択や受験対策を進めていきましょう。
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