受験に使える!天声人語や編集手帳を読んで文章力を身につけるには?
公開日:2018/04/11
こんにちは。四谷学院の古川です。
いきなりですが、みなさんは文章力に自信がありますか?
文章力は、レポート、感想文、小論文など、様々な場面で要求される重要なスキルですが、具体的にどのように鍛えればよいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
文章力を鍛える方法については、書籍やインターネット上にたくさんありますが、自分に合っている方法を見つけるのは難しいものです。
そこで、手軽に文章力を向上させる方法として私がおすすめしたいのが、天声人語と編集手帳を活用した方法です。
「天声人語」と「編集手帳」
天声人語とは、朝日新聞の朝刊の1面に掲載されているコラムです。
1904年から1世紀以上も続いている歴史あるコラムで、世代を問わず幅広い年代の方から支持を集めています。
日々のニュースや話題を題材に、朝日新聞の論説委員が執筆しており、高校入試や大学入試問題の題材としてよく使われることでも有名です。
一方、編集手帳とは、読売新聞の朝刊に掲載されている1面コラムです。
社会問題から暮らしの話題まで、多彩な話題を読売新聞の論説委員が独自の視点で活写しています。
文章力に必要な3つの能力が身につく
語彙力
語彙力が低いと、思慮の浅そうな表現になったり、稚拙な文章になってしまいます。
様々な語彙というのは、話し言葉ではなく、書き言葉で使われることが圧倒的に多いため、語彙力をアップさせるためには、多くの文章に触れることが一番の近道と言えるのです。
天声人語も編集手帳も、文章のプロである論説委員が執筆しているので、正しい書き言葉が使われています。
辞書を引きながらこれらの新聞コラムを読むことで、それまで知らなかった表現や単語を覚えることができるでしょう。
読解力
読解力も、多くの質の良い文章を読むことで身につけることができます。
しかし、長文を毎日読むとなると、継続が難しくなります。
天声人語は600文字程度、編集手帳は450文字程度の分量なので、1つのコラムを読むのにかかる時間は1~2分です。
少ない分量であっても、毎日コツコツ読み続けていけば、読解力は必ず向上するでしょう。
要約力
天声人語と編集手帳は、多彩な話題を取り上げていますが、文字数に限りがあるため、執筆者には高い要約力が必要になります。
ですので、この2つの新聞コラムには、要約に必要なあらゆる技術が詰まっていると言っても過言ではありません。
物事の本質を的確に捉え、簡素に伝える力を養うには、まさにピッタリの教材と言えるのです。
ノートに書き写す
さらに新聞コラムで文章力を鍛える方法としておすすめしたいのが、「書き写し」です。
新聞コラムをノートに書き写すというシンプルなものですが、これだけでも、徐々に知っている言葉が増え、正しく美しい文章が身につきます。
特に天声人語は、朝日新聞が『天声人語書き写しノート』というノートを発売しているので、それを活用することで、より効果的に文章力を鍛えることができます。
こちらのノートは、目的に合わせていくつかの種類があるので、自分の目的に合ったノートを選びましょう。
継続が大事
ここでは、天声人語と編集手帳を紹介しましたが、各家庭で取っている新聞は様々だと思います。
コラムは朝日新聞と読売新聞に限らず、様々な新聞に掲載されているので、お手本にするのは基本的にどの新聞のコラムでかまいません。
また、新聞コラムはウェブ版もあるので、そちらを活用するのも良いでしょう。
文章修行は、とにかく続けることが大事です。
1日数分、プロの書いた良質な文章に触れて、文章力を身につけていきましょう。
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