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【高校受験】自己申告書とは?書き方や書く際の注意点を解説

最終更新日:2025/01/14

こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。

高校受験では、自己申告書の提出が必要なケースがあります。しかし、自己申告書は志願書や調査書と違って、必ず提出しなければならない書類ではありません。

そのため、「そもそも自分は自己申告書が必要なのか」「必要な場合はどのように書けばよいのか」と悩んでいる方もいるでしょう。

本記事では、高校受験における自己申告書の概要や必要性、自己申告書の書き方から注意点までわかりやすく解説します。

高校受験における自己申告書とは

高校受験における自己申告書とは、公立高校を受験する中学生が自主的に作成する書類のことです。私立高校の受験では、自己申告書を作成するケースは少ないでしょう。

自己申告書の書式やテンプレートは都道府県ごとに異なりますが、主な内容は、志望理由や中学校での学校生活、保護者から高校への連絡事項などです(詳しくは後述)。

自己申告書は、登校日数が少ない中学生が高校を受験する際に作成するケースが多いものの、中学校側からのサポートがない場合がほとんどのため、提出日に間に合うように準備を進めましょう。

自己申告書はなぜ必要?

自己申告書は、一部の中学生にとって、高校受験の合否にかかわる重要な書類です。例えば、中学校で欠席が多かった場合、その理由を自己申告書に記入して提出することで、出席日数が足りないことによる不合格を避けられる場合があります。

受験で不利にならないようにするためにも、出席日数が足りない場合は、自己申告書を提出するのがおすすめです。

自己申告書は、合否判定を行う際に参考にされるため、志望校が掲げるアドミッションポリシー(求める人物像)や募集要項をよく確認してから作成しましょう。

POINT
大阪府など一部の公立高校では、登校日数などにかかわらず、自己申告書の提出が求められる場合もあります。

また、大阪府では公立高校を受験するすべての中学生が自己申告書を提出しますが、学力試験の総合点が合否の境(ボーダーゾーン)に位置する際は、自己申告書の内容が勘案され、高校が求める人物像により近い人が合格となります。

自己申告書の書き方

高校受験で自己申告書を提出する場合、都道府県が定める書式やテンプレートを使用するのが一般的です。欠席が多い場合は、欠席理由や高校入学後の決意などを記入します。

  • 中学時代の欠席理由
  • 高校ではどのような学校生活を送りたいのか

欠席が多いときの自己申告書の書き方

欠席日数が多い場合は、欠席理由を記入することで受験時に配慮してもらえる可能性があります。持病や障がい、人間関係など、不登校に明確な理由がある場合は、偽りのないように記入しましょう。

また、不登校の間どのように過ごしていたか、努力していたことなどがあればアピールします。

例文:
中学2年生の冬頃から、クラスメイトとの人間関係に悩み、学校に行くことが難しくなってしまいました。

不登校になってからは、家庭教師に指導してもらいながら、自宅で毎日〇時間勉強をして過ごしました。

高校ではどのような学校生活を送りたいのか

高校でどのような学校生活を送りたいのか、自分の決意を記入します。

ネガティブな理由による不登校だったとしても、そこから学んだことや先の目標を添えることで、よい印象を与えやすくなるでしょう。

例文:
不登校の間は、学校に行けない焦りや勉強についていけなくなる不安もありましたが、自分自身を見つめ直し、今後どうしていきたいかを考えることができました。

高校に入学できたら、毎日登校して勉強や部活動を精一杯頑張り、充実した学校生活を送りたいです。

特に公立高校を受験する中学生全員が自己申告書を提出する大阪府では、アドミッションポリシー(求める人物像)に合致した内容を記入することで合格率が高まる場合があるため、最新の募集要項をよく確認しておきましょう。

一例として、以下のような内容と関連づけながら具体的に記入します。

  • 自分が中学校時代にどのような学校生活を送ってきたのか
  • 自分の長所や特徴など

自分が中学校時代にどのような生活を送ってきたのか

行事や委員会、部活動の入賞歴など、中学校時代の生活で特に印象に残っている経験や、真剣に取り組んだ経験などを記入します。

具体的なエピソードに、自分の気持ちや頑張った部分などを盛り込むことがポイントです。

例文:
ボランティアとして、町民の方々と毎週地域のゴミ拾いを行っています。見慣れた通学路や駅前を協力してきれいにしたり、感謝の言葉をかけられたりすることで、誰かと協力して物事を
成し遂げる達成感や人の役に立つ喜びを学びました。

自分の長所や特徴など

高校のアドミッションポリシー(求める人物像)を意識して、自分の長所や特徴をまとめましょう。内容が思いつかないときは、家族や友達など身近な人に自分の長所を尋ねてみるのもおすすめです。

例文:
私の長所は、リーダーシップがあるところです。中学時代は吹奏楽部の部長として、部員と積極的にコミュニケーションをとり、コンクールでは金賞をとることができました。

高校でもリーダーシップを発揮して、部活動やクラスを盛り上げていきたいです。

自己申告書を書く際の注意点

自己申告書を書く際は、次の3点に注意しましょう。

  • 嘘を書かない
  • アドミッションポリシーに合わせたアピールをする
  • 必ず下書き・見直しを行う

嘘を書かない

自己申告書に嘘の内容を記入することはやめましょう。学校によっては、面接などで自己申告書の内容について聞かれることがあります。

また、書きにくい欠席理由だとしても、できるだけ正直に記入しましょう。ネガティブな欠席理由は、今後の対策や改善点などを含めることでよい印象につながります。

自己申告書はあくまで合否の判断材料になるもので、合否に直結することはありません。事実に基づいて、簡潔にまとめるのがおすすめです。

必ず下書き・見直しを行う

自己申告書はいきなり作成するのではなく、ノートなどに下書きすることで、ミスによる書き直しを防げます。

細かい誤字脱字を見逃さないよう、下書きの段階で見直しを行ったうえで、問題がなければ正式な用紙に記入しましょう。

また、誤字脱字や不明瞭な部分がないか、伝えたいことが伝わる内容になっているかなどを提出前に第三者にチェックしてもらうのもおすすめです。

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