中学受験の偏差値50はどれくらいのレベル?高校・大学受験との違いに注意
公開日:2025/08/15

こんにちは!四谷学院個別指導の古川です。
「中学受験の偏差値50は、実際どのくらいのレベルなのだろう?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
偏差値は、模試の種類や算出データなどによって数値が異なるため、これらを踏まえて学力を判断することが大切です。
この記事では、中学受験の偏差値50はどれくらいのレベルなのかを詳しく解説します。併せて、偏差値の算出データによる違いや偏差値を上げるためのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
中学受験の偏差値50は「受験者全体のど真ん中」

「偏差値50」と聞くと、「ちょうど平均で学力が足りないのでは?」と感じる保護者の方も多いでしょう。たしかに、偏差値50は「受験者全体のちょうど真ん中」に位置しますが、「平凡なレベル」という意味ではありません。
偏差値とは、受験者全体の平均を50として、そこからどれだけ上下に離れているかを示す指標です。学校のテストの「50点」とは意味が異なり、「100点満点中の得点」ではなく、「集団内での自分の学力がどれくらいか」を示します。
さらに、中学受験をするのは、学習意欲があり学力の高い比較的少数の子どもたちです。その中で偏差値50をとるということは、決して簡単なことではありません。
ちなみに、学力の高い子どもたちの中での偏差値50は、高校レベルの偏差値60以上に相当するといわれています。
中学受験は、高校受験や大学受験に比べて精神的・体力的な負担が大きく、小学生にとっては非常にハードな挑戦です。偏差値50であっても、小学生全体でみると高いレベルにあり、十分に誇れる結果でしょう。
偏差値は算出したデータによって異なる
中学受験では、模試を受けることで偏差値がわかりますが、模試ごとに数値が異なります。なぜなら、偏差値はあくまで「その模試を受けた生徒の中」での位置を示す数値だからです。
偏差値は、「平均値=50」となるように計算され、受験した集団の中で自分がどのあたりの位置にいるかを示します。
例えば、難関中学を目指す生徒が多く受験する模試と、そうでない幅広い層が受ける模試とでは、同じ「偏差値50」でも学力水準が異なるのです。
すなわち、難関校志望者が多い模試では全体のレベルが高いため、偏差値50をとるにはかなりの実力が必要です。そのため、偏差値を確認する際は、「どの模試」「どの母集団」で算出された数値なのかを確認するようにしましょう。
偏差値50から偏差値を上げるためのポイント

中学受験で偏差値50のさらに上を目指すには、やみくもに勉強時間を増やすだけでなく、以下の3つポイントを押さえた学習をすることが大切です。
- 「正答率」に注目する
- 「なぜ間違えたか」を分析する
- 得意科目を「武器」にする
ここでは、それぞれ詳しく解説します。
「正答率」に注目する
偏差値50より上を目指すためには、まず正答率が50%以上の問題を確実に得点することです。難問や応用問題にこだわるよりも、基礎問題や標準問題を落とさないよう徹底しましょう。
そのために、例えば一行問題などの基本的な問題を毎日繰り返し練習することが大切です。受験者全体の正答率を確認し、正答率が高い問題での失点をなくすことが偏差値アップの近道です。
「なぜ間違えたか」を分析する
問題を間違えたときは、なぜ間違えたのかを必ず分析しましょう。計算ミスや問題文の読み違い、知識不足など、間違えた原因を特定することが大切です。
さらに、模試やテストの見直しを習慣化し、苦手分野やミスの傾向を把握することも成績向上につながります。間違えた問題をノートに記録し、繰り返し見直すのもおすすめです。
得意科目を「武器」にする
4科目すべてを均等に伸ばそうとするよりも、1科目でも偏差値60を目指せる「得意科目」を作れるとよいでしょう。得意科目で高得点を狙うことで、本人の自信やモチベーションアップにもつながります。
志望校の出題傾向を分析し、得意分野と重なる部分を重点的に強化するのもおすすめです。
まとめ
偏差値50は、受験者全体の「真ん中」に位置する指標ですが、中学受験において決して低い数値ではありません。特に中学受験の模試は、受験を意識している学力の高い子どもたちが集まるため、その中の平均に位置していることは十分に実力があるといえるでしょう。
ただし、偏差値は模試ごとの母集団のレベルなどによって変わるため、どういった基準で算出されているかを確認する必要があります。
また、偏差値を上げるには、正答率の高い問題を確実に得点し、ミスの原因を分析・改善する、得意科目を伸ばして自信をつけるなどのポイントを押さえた学習が大切です。正しい偏差値のとらえ方と効果的な学習法を理解し、目標に向かって着実に前進しましょう。
四谷学院で中学受験合格をつかもう!
四谷学院では、生徒一人ひとりの能力や進度に合わせたオーダーメイドカリキュラムを作成し、それぞれの目標や課題に応じた最適な学習プランを提供しています。指導力の高い講師が学習の進捗や苦手分野を細かく把握し、きめ細やかなサポートを行うことで、効率的かつ着実に学習することができます。
また、受験コンサルタントによる個別の進路相談や志望校対策にも力を入れており、受験に関する悩みや不安にも丁寧に対応。「合格したい」という気持ちに寄り添い、全面的にサポートします。
四谷学院の個別指導について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
四谷学院個別指導教室 小学生コース
こんな記事も読まれています
前の記事 » 高校入試は何点取れればいい?内申点の重要性を解説
次の記事 »