中学受験の成功はスケジュール管理!スケジュール管理のコツを紹介
公開日:2025/09/11

こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。
中学受験を目指す子どもを持つ保護者の中には、「年間スケジュールの立て方がわからない」「計画どおりに進められるか不安」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
中学受験では、小学校の学習範囲とは比べものにならない量をこなす必要があり、効率的なスケジュール管理が合格へのカギとなります。
この記事では、中学受験にスケジュール管理が欠かせない理由、学年ごとのスケジュールの立て方、親子で実践できる管理ステップについて分かりやすく解説します。さらに、計画がうまくいかない場合の対策や、子どものタイプに合わせた工夫もご紹介します。ぜひ参考にして、効果的なスケジュール管理で合格を目指しましょう。
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目次
なぜ中学受験にスケジュール管理が必須なのか
中学受験のスケジュール管理は、単なるタスクをこなすだけでなく、学習習慣の定着や自己管理能力の育成といった、受験以上の価値につながります。
ここでは、なぜスケジュール管理が中学受験にとって不可欠なのか、その理由を具体的に解説します。
理由1:膨大な学習範囲を漏れなく進めるため
中学受験では、小学校の学習内容をはるかに超える多様な科目をカバーするために、十分な学習時間を確保しなければなりません。計画なしに全範囲を網羅するのは困難です。
逆に、綿密な計画を立ててスケジュール管理すれば、抜け漏れを防ぎ、効率的に学習を進められます。
理由2:「何をすべきか」が明確になり、勉強に集中できるため
効率よく受験勉強を進めるには、迷いや無駄をなくすことが大切です。計画を立てていれば、「今日は何をしよう……」と迷う時間がなくなり、学習に集中できます。やるべきことが明確になるため、子どもの精神的な負担も軽くなるでしょう。
理由3:「自己管理能力」を育むため
中学受験は、将来に必要な自己管理力(セルフマネジメント能力)を養う絶好の機会です。計画を立て、実行し、振り返る習慣は、目先の合格だけでなく、社会に出てからも役立つ「生きる力」を育みます。スケジュール管理は、子どもの長期的な成長を支えるうえでも重要です。
【学年別】中学受験スケジュールの全体像と立て方のポイント

中学受験の準備では、学年ごとに目標や取り組むべき姿勢が変わってきます。4年生、5年生、6年生それぞれの段階で、スケジュール管理において何を意識すべきかを整理しましょう。特に、学年が上がるにつれて親のかかわり方をどう変化させるかが大切なポイントです。
4年生:まずは「学習習慣」の定着がゴール
4年生では、勉強を生活の一部にするためのスケジュールづくりが重要です。学習時間は短くても構いません。「決まった時間に机に向かう」ことを目標に、親が主導で計画を立て、一緒に取り組むことで自然と学習習慣を定着させていきましょう。
5年生:「苦手」を把握し、子ども主体への移行期間
5年生は、学習の量・質ともに本格化してくる大切な時期です。この段階で苦手科目や弱点分野を明確にし、克服のための具体的なプランを立てます。
また、自主性や自己管理力を養う練習として、親は方法や選択肢を提示するにとどめ、最終的な計画は子ども自身に決めさせましょう。
6年生:子どもが「自走」する最終段階
6年生のスケジュール管理は、「夏休み前」「夏休み期間」「直前期(秋以降)」の3つのフェーズに分かれます。
- 夏休み前:基礎の総復習と計画の見直しを行う時期
- 夏休み中:過去問演習を中心に志望校対策を進める時期
- 直前期:過去問を繰り返し解きながら、体調管理とメンタルケアを優先する時期
直前期には、親は管理者ではなくサポーターとして子どもを支える立場に移行します。自主性を尊重しながら、体調や精神面を支え、最終調整を見守りましょう。
【実践編】計画倒れで終わらせない!親子で実践するスケジュール管理5ステップ
具体的なスケジュールの立て方を、誰でも取り入れやすい5つのステップに分けて解説します。
ステップ1:現状把握|睡眠・食事・遊び……すべての時間を「見える化」する
まずは、1週間の生活時間を円グラフや表にまとめ、可視化しましょう。
睡眠・食事・遊び・勉強などを細かく書き出すことで、意外なスキマ時間や生活リズムの乱れに気付けます。
これが効率的な計画を立てる土台となるため、できるだけ早い段階で整理・把握しておくことが大切です。
ステップ2:タスクの洗い出しと優先順位付け|「MUST・WANT・CAN」で仕分ける
次に、塾の宿題、復習、テスト勉強など、やるべきことをすべて付箋やメモに書き出しましょう。
そのうえで、「絶対にやること(MUST)」「できればやりたいこと(WANT)」「時間があればやること(CAN)」の3つに分類します。
優先順位を明確にすることで、限られた時間を効果的に活用できるようになります。
ステップ3:週間計画を立てる
ステップ2で仕分けたタスクを、週間スケジュール表に落とし込みます。計画は詰め込みすぎず、全体の約3割を「予備時間」として確保するのがポイントです。
こうすることで、予定の変更や理解不足の復習にも柔軟に対応でき、計画倒れを防げます。
ステップ4:「できた!」の積み重ねでモチベーションUP
終わったタスクにはチェックを入れたり、シールを貼ったりして達成感を見える形にしましょう。小さな成功体験を積み重ねることでモチベーションが高まります。
また、親は成果そのものだけでなく、計画に沿って取り組もうとした姿勢をしっかり褒めてあげることも大切です。
ステップ5:週1回の振り返り
週末には、30分程度、親子で計画の進捗を確認する時間を持ちましょう。このとき、できなかったことを責めるのではなく、「なぜできなかったのか」「どうすれば来週はできるか」を一緒に考えることが重要です。こうした習慣によって改善点が明確になり、次への行動につながります。
中学受験のスケジュール管理失敗の対策

スケジュールを立てても、計画どおりに進まないことは少なくありません。大切なのは、失敗のリカバリー方法です。ここでは、よくある失敗例と、その具体的な対処法をご紹介します。
CASE1:「計画どおりに全然終わらない……」タスク過多に陥ったとき
計画が回らないときは、タスクをあらためて「MUST・WANT・CAN」に分類し直しましょう。重要度の低いものは思い切って削る「捨てる勇気」も必要です。完璧主義を手放し、優先すべき学習に集中することで、無理のない計画に修正できます。
CASE2:「模試でまさかのE判定……」成績が急降下したとき
成績が大きく下がったときこそ、感情的にならず冷静に状況を分析することが重要です。間違えた原因や苦手分野を明確にし、その克服に集中できるよう、次の模試までの学習計画を修正しましょう。
必要に応じて塾の先生に相談し、アドバイスを取り入れることで立て直しが可能になります。
CASE3:「もう疲れた……」子どものやる気が切れてしまったとき
やる気が途切れた場合は、思い切って1~2日間、勉強から完全に離れる「ご褒美デー」を設けるのもよいでしょう。心身をリフレッシュすることで、再び前向きな気持ちが生まれます。
また、「なぜ中学受験を目指すのか」という原点について親子で対話し、目的や目標を再確認することも、モチベーション回復につながります。
【子どものタイプ別】最適なスケジュール管理法
スケジュール管理の効果は、子どもの気質によっても大きく変わります。タイプごとの特徴を理解し、それぞれに合った工夫を取り入れることが大切です。
きっちり完璧主義タイプ
完璧主義の子どもは、計画が崩れると精神的な負担を感じやすく、パニックになってしまうこともあります。このタイプには、あらかじめ予備日を確保し、計画に余裕を持たせましょう。
さらに、「100点満点でなく80点でOK」という考え方を伝えることで、失敗を恐れず前向きに取り組めるようになります。
飽きっぽい気分屋タイプ
飽きやすい子どもには、「25分勉強+5分休憩」を繰り返すポモドーロ・テクニックを取り入れると、集中力が続きやすくなります。
タスクを細かく分け、達成ごとにシールを貼るなどゲーム感覚を加えるのも効果的です。
親はこまめに声かけをし、楽しく取り組める環境をつくりましょう。
のんびりマイペースタイプ
のんびりしたタイプには、タイマーを使い「この問題は10分で」など時間を意識させる練習が有効です。大まかな計画や全体の流れは親が示し、細かな進め方や順序は本人に任せることで、自主性を保ちながらスピード感も養えます。
まとめ
中学受験のスケジュール管理は、学年や子どものタイプに合わせて工夫することが大切です。4年生では学習習慣づくり、5年生は苦手克服と主体性の芽生え、6年生は自走力の完成、というようにそれぞれの段階の目標に合わせた管理が、効果的な学習につながります。
また、計画は現状把握から始め、優先順位付け、週間計画、達成の可視化、振り返りの流れで進めることで、無理なく継続可能になります。もし計画が崩れてしまっても、その都度原因を確認して軌道修正すれば大丈夫です。さらに、子どものタイプに合った声かけやサポートを取り入れれば、やる気と集中力を引き出せるでしょう。
中学受験は長期戦ですが、計画的に取り組むことで、子どもにとって大きな成長の機会となります。
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