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現在完了形の用法は4種類!穴埋めに役立つ頻出語句を理解しておこう

最終更新日:2022/06/20

完了形や進行形など、“時制”は受験生がつまずきやすいポイントの一つです。

現在完了形は中学校でも学びますが、高校ではより内容が複雑になり、過去完了形や未来完了形などの用法も理解しないといけないので、“have+過去分詞”の構文を見ただけで拒否反応を示す人もいるかもしれません。

そこで今回は、完了形の基本である現在完了形について、過去形との違いと4つの用法、そして穴埋め問題に役立つ頻出語句とNG語句を解説します。

現在完了形のポイントは“時間の幅”

まず、多くの人が混乱する現在完了形と過去形の違いです。使い分けに迷ったら、“過去の出来事が現在に影響を与えているかどうか”に着目しましょう。

過去の一点をあらわすのが過去形、時間の幅があるのが現在完了形

過去形は、過去のある時点での出来事を端的にあらわすものです。

例:I lost my wallet.(私は財布をなくした。)

この文章では、過去に財布をなくしたことはわかりますが、現在その財布があるのかどうかはわかりません。

一方、これを現在完了形で表現すると、

例:I have lost my wallet.(私は財布をなくしてしまった。)

となります。現在完了形にすると視点が現在に移り、財布をなくした状態が今も続いていることが伝わってきます。

このように、現在完了形は過去と現在をつなぐ時間の幅をあらわす表現です。言い方を変えると、現在の視点から過去の出来事を表現するのが現在完了形ということになります。

注意が必要な完了形の構文【未来完了形について】

完了形の基本構文は、“主語+have+過去分詞”です。
否定文は“主語+have not+過去分詞”、疑問文は“Have+主語+過去分詞”になります。しかし、未来完了形では“will”を使うため、“not”の位置などに注意が必要です。

・ 未来完了形肯定文:主語+will have+過去分詞
・ 未来完了形否定文:主語+will not have+過去分詞
・ 未来完了形疑問文:Will+主語+have+過去分詞

「完了形否定文ではhaveの後ろにnotをつける」「完了形疑問文では主語とhaveを入れ替える」と覚えてしまうと、ミスにつながります。細かな点ですが、しっかり覚えておきましょう。

現在完了形の用法は“完了”“経験”“継続”“結果”の4つ

次は、現在完了形の4つの用法です。代表的な訳し方や、よく使う副詞と一緒に覚えておきましょう。

完了

完了用法は、物事が完了していることを表します。今まさに完了したことを表現するため、「~し終わったところだ。」「~したところだ。」と訳すのが一般的です。

例:I have just finished my homework.(僕はちょうど宿題をし終えたところだ。)

よく使う副詞としては“just”“already”“yet”などがあります。“already”は肯定文、“yet”は否定文や疑問文のみで使われるので、注意してください。

経験

経験用法は、経験の有無を表します。訳すときは「~したことがある。」とします。

例:I have visited Nagoya twice.(私は2回名古屋を訪れたことがある。)

よく使われる副詞は、“ever”“never”“often”“before”などです。“once”“twice”など回数を表す表現もよく使われます。

なお、経験用法で悩むのが「行ったことがある」という表現です。“行く”という言葉に引きずられて“have gone to+場所”としてしまいがちですが、“have been to+場所”を使うのが正解です。和訳に惑わされないようにしましょう。

継続

継続用法は、ある状態が現在までずっと続いていることを表します。訳は、「ずっと~だ。」「~し続けている。」となります。

例:We have lived here for 10 years.(私たちは10年間ここに住み続けている。)

継続用法では、期間を表す“for”や“since”がよく使われます。

結果

結果用法は、過去に起きた出来事が現在にどのような結果をもたらしているのかを表す用法です。「~してしまった。」と訳すと、結果のニュアンスを含ませることができます。

例:She has spent all her money.(彼女は有り金を使い果たしてしまった(そして、現在もお金がない)。)

よく使う副詞としては、“already”や“yet”があります。
結果用法は完了用法とよく似ていますが、結果が現在に影響を与えている場合は結果用法、物事が終了している場合は完了用法になります。

また、経験用法でも少しふれましたが、“have gone to+場所”という表現は「行ったことがある」ではなく「行ってしまった」という結果用法になります。完了形における“been”と“gone”の使い分けは頻出なので、しっかり理解しておきましょう。

穴埋めに役立つ!頻出語句とNG語句

それでは、穴埋めに役立つ完了形の頻出語句とNG語句を確認しましょう。

現在完了形でよく使われる語句

完了用法経験用法継続用法結果用法
・just
・now
・already
・yet
・once
・twice
・ever
・never
・before
・often
・for
・since
・How long~
・already
・yet

現在完了形で使えない語句

現在完了形は、以下のような明らかに過去のある時点を指す表現と一緒に使うことはできません。
ただし、「since yesterday(昨日から)」のように過去と現在のつながりを表す場合は、現在完了形で使うことができます。

・yesterday
・last month/last year/last nightなど
・~ago
・then
・just now
・in 2020(数字の部分は年号など)
・when+主語+過去形
・When~?
など。

英語は基礎固めが肝心!基礎の基礎からしっかり力をつけよう!

現在完了形を最初に学ぶのは中学校ですが、日本語にはない表現なので理解が進みにくく、多くの受験生が苦手とする部分でもあります。一方で、学校では中学で学んだことを復習する機会が少なく、わからなくてもそのまま放置してしまうケースがほとんどです。

しかし、四谷学院ならば必要に応じて中学レベルにまでさかのぼって基礎固めをするため、学力の底上げが期待できます。苦手分野でも、わかるところから学習すれば克服可能です。四谷学院の個別指導教室で、無理なく学力を引き上げましょう。

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