大学受験塾は必要?塾に通ったほうがいいor独学を判断するポイント
公開日:2019/05/17
大学に進学することが当たり前になった今、受験対策のために塾に通う高校生が増えています。しかし、独学で志望校に合格する受験生も存在するため、「本当に塾に通ったほうがいいの?」という疑問を持ったことはありませんか?今回は、塾に通う、または塾に通わずに独学でいいかを判断する、いくつかの条件についてご紹介します。
目次
塾に通ったほうがいい3つの条件
塾に通ったほうがいいと判断するには、以下の3つの条件があります。塾に通うか迷っている受験生は、どれに該当するかチェックしましょう。
勉強する習慣がない
何らかの行動を習慣化するということは、簡単なようで意外と難しいものです。そのため、自ら勉強をする習慣がない受験生は、塾に通うことで、一定の勉強時間を確保することができます。塾の授業に加えて、自習時間の時間を徐々に増やすと効果的です。
偏差値が低い
全体的な偏差値ではなく、受験の必須科目である「英語・数学・国語の模試の偏差値が55以下」の場合は塾に通う条件になります。なぜなら、その偏差値は基礎が身に付いていない上に、受験対策に必要な演習問題を解ける段階ではないためです。塾に通って基礎を1から学ぶことで、より効率的な受験対策ができるでしょう。
高校がいわゆる進学校ではない
進学校と呼ばれる高校ではない高校に通っている場合、大学受験をする生徒数は進学校よりも少ない傾向にあります。そのため、受験対策の授業がない、受験情報が少ないなど、進学校よりも不利な条件で受験に挑まなければなりません。塾は学校では不足する受験対策を補うことができるので、非進学校でも志望校に合格できる確率がアップするでしょう。
塾に通う際の注意点
大学受験対策のために塾に通うことで、勉強の習慣化や基礎学力アップといった効果が期待できます。しかし、通い方次第では塾の効果が得られないため、以下の注意点をしっかり把握しておきましょう。
塾に頼り切っている
塾に通っても成果が出ないケースは、「塾に通っていれば成績が必ず上がるはず」と、塾の授業に頼り切ってしまうことです。塾でどんなに多くの授業を受けていたとしても、自分自身で予習復習をしない限りは成績アップに繋がりません。塾の合間の時間は自由時間ではなく、自主学習をする時間にすることが大切です。
塾に通う目的を明確にする
「塾に通っていれば何とかなる」という考えで通っている場合、本当に必要な勉強ができず、結果的に失敗するというケースも珍しくありません。志望校合格のために何が不足しているのか、何をやるべきなのかという目的を明確にしないと、「ただ塾に通っているだけ」という状態になります。
そのため、苦手科目の克服、偏差値アップ、定期テスト対策など、目的をより具体的にすることで、合格のために必要な勉強を効率よく進められるでしょう。
自分のレベルに合った塾を選ぶ
集団指導を行う予備校や進学塾で多いのが、「レベルに合っていなくて勉強についていけない」というケースです。予備校は一方的に授業を聞くスタイルであり、内容についていけなければ周りとの差はどんどん広がってしまいます。
そのため、塾を選ぶときのポイントは、自分のレベルに合った授業を受けられることが重要です。個別指導塾は目的やレベルに合ったカリキュラムを組める上に、いつでも質問できる環境があるので、予備校でついていけるか不安な受験生におすすめします。
塾に行かなくても問題ないタイプとは?
塾に通って指導を受けて成績を伸ばすタイプがいる一方で、塾に行かずに独学で志望校に合格している受験生もいます。独学でも問題ないタイプは、進学校や中高一貫校に通っている、もしくは自分のペースで勉強するスタイルが合っている、という生徒でしょう。
中高一貫校はもともとの偏差値が高い上に、学校側で受験対策指導が行われているため、塾に通っているのと同等の授業を受けることができます。
そして、好きな場所や時間で、好きな教材を使って好きな科目を勉強するという、自分のペースを守って勉強したいタイプは塾に向いていないでしょう。なぜなら、塾は授業、テスト、解説と時間配分が決められており、自分のペースで勉強するタイプにとって効率的とはいえないからです。
独学できるタイプは自分自身の課題も把握しているので、塾に通うことが逆にペースを乱す原因になるといえます。
まとめ
偏差値が足りない、授業以外になかなか勉強できないといったタイプなら、塾に通うことで志望校の合格に一歩近付くといえます。ただし、塾に通う必要性が本当にあるかどうか、独学のほうが向いていないかどうかを見極めた上で、自分のレベルに合った塾を選ぶことが大切です。また、塾に通ったとしても、自主学習の有無が成績に影響するので、「通っているだけ」という状態にならないように注意しましょう。
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