特色化選抜とは?推薦入試との違いや押さえておくべきポイントを解説
公開日:2025/10/16

こんにちは!四谷学院個別教室の古川です。
高校受験を考えている中学生の皆さんや保護者の方は、「特色化選抜」という選抜方法をご存じでしょうか? 特色化選抜とは、一般的に公立高校における自己推薦型の選抜方法のことです。
推薦入試とは異なり、中学校長の推薦が必要ないのが大きな特長です。その高校が独自に定めた条件を満たした生徒なら、誰でも受験することができます。ただし、ほかの選抜方法と同様、必ずしも合格できるとは限らない点は、理解しておく必要があるでしょう。
今回は、推薦入試との違いや知っておきたいポイントなど、特色化選抜についてわかりやすく解説します。
目次
特色化選抜とは

特色化選抜とは、各公立高校が独自に定めている条件を満たした中学生が、自己推薦で受験できる選抜方法のことです。
独自の条件とは、スポーツや文化活動への積極的な取り組み、保有資格、中学での一定以上の成績など、さまざまです。
特色化選抜は自己推薦であり、推薦入試のように中学校長の推薦書がなくても受験可能です。
特色化選抜を受けて不合格となった場合には、あらためて一般入試を受けることができます。
特色化選抜と推薦入試の違い
推薦入試との大きな違いとしては、前述のとおり中学校長の推薦が必要ない点が挙げられます。言い換えると、高校が定めた条件をクリアしていれば誰でも受験できるのが特長です。
また推薦入試は、中学での成績や取り組み、学校外での活動などを総合的に評価する制度です。
一方特色化選抜では、各高校が求める人物像に合ったスキルや実績、意欲などが評価されます。ここも大きな相違点といえるでしょう。
学力以外でアピールできる強みやスキルを持つ生徒にとっては、一般入試や推薦入試と比較して、有利になる可能性があります
なお、特色化選抜と推薦入試との併願はできません。
特色化選抜を導入している高校

2025年9月現在特色化選抜を導入しているのは、福岡県や新潟県の一部の高校などで、かなり限られます。
過去には岐阜県や千葉県の高校でも類似の入試が行われていましたが、現在は実施されていません。また、新潟県でも2027年度に廃止されることが決まっています。
独自の入試問題作成における学校側の負担や生徒側の事前準備の負担、中学校部活動の地域クラブ活動への移行など、廃止の理由はさまざまです。
特色化選抜を目指すうえで押さえておくべきポイント
ここからは、特色化選抜を受験するうえで知っておくべきポイントを解説します。
必ずしも合格するとは限らない
特色化選抜はあくまでも一つの選抜方法であり、他の方法と同様、必ずしも合格できるとは限らない点に注意が必要です。
前述したとおり特色化選抜は一般入試との併願は可能でも、推薦入試との併願はできません。
万が一特色化選抜で不合格となってしまった場合に備えて、一般入試の学力試験対策も万全にしておく必要があります。
各高校の試験内容に応じた対策をしっかり行う
特色化選抜で課される試験内容は、高校によって面接や作文、実技などさまざまです。志望校の特色化選抜の試験内容について早めに調べ、しっかりと対策しておくことが大切です。
(対策の例)
- 面接試験対策……自己アピールや志望動機をきちんと話せるように練習する
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- 作文対策……原稿用紙の使い方を確認し、時間内で作成する練習をする
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- 実技試験対策……課される実技試験の内容を確認し、過去の傾向に沿った練習を行う
進路が狭まる可能性があることを理解する
「合格した場合は必ず入学する」といったことが、特色化選抜の出願条件になっている場合が少なくありません。
また、「入学後、特進クラスに入り,四年制大学進学を目指す意思のある者」、「入学後、引き続き当該の部活動に所属し、当該競技・活動を3年間継続する意思のある者」など、入学後の学校生活や卒業後の進路にまで言及するケースもあります。
まだ進路に迷っている、将来に向けてさまざまな選択肢を残しておきたいといった場合は、受験について慎重に検討する必要があります。
まとめ
特色化選抜を導入する公立高校は減少傾向にはあるものの、福岡県の一部の高校では実施しており、廃止の情報も現時点ではありません。特色化選抜入試を希望する場合は、志望校が定めている条件に該当するかを確認したうえで自己推薦を行う流れになります。
特色化選抜を受けるにあたっては、ほかの選抜方法同様、必ずしも合格するとは限らないことを念頭に、志望校の試験内容に合わせた対策を行うことが大切でしょう。
なお、特色化選抜に合格した場合、必ず入学しなければならないケースがほとんどです。また卒業後の進路についても、選択肢が狭まる可能性もあります。
まだ進路について迷いがある場合は、まずは特色化選抜を受けるかどうかを慎重に検討することが大切です。
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