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中学受験、子どもに合う学校選びのポイントとは?男子校・女子校・共学などの違いを解説

  公開日:2024/04/24

こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。

中学受験を控えた子どもを持つ保護者のなかには、どの学校が子どもに合っているかわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、子どもに合った学校選びのポイントを紹介します。

記事の後半では、学校を選ぶ際に保護者が気を付けるポイントについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

中学受験に向けた学校選びのポイント

中学校によって特色やカリキュラムが異なるため、学校選びは重要です。
以下の要素を考慮し、子どもに合った進路を考えてみましょう。

私立か公立中高一貫校か

中学受験では一般的に、私立中学校か公立中高一貫校のいずれかを受験します。

私立中学校では、4教科を中心にした学校独自の学力試験が行われ、授業も学校独自のカリキュラムが組まれているのが特徴です。

一方で公立中高一貫校では、適性検査や作文など総合的な知識を問う試験が実施され、授業は文部科学省が設定した学習指導要領に従って進みます。

授業料の面では、私立中学校は全国平均で年間約44万円かかるのに対し、公立中高一貫校では中学3年間は無償です。

それぞれの違いをまとめると以下のようになります。

 私立中学校公立中高一貫校
学費年間約44万円中学3年間は無償
試験の有無学校独自の試験がある適性検査や作文などがある
試験範囲小学校の範囲を超えた幅広い知識小学校で学べる内容がメイン
カリキュラム学校独自のカリキュラムが組まれる文部科学省が設定した学習指導要領に従う
学校の数多い少ない

共学か男子校(女子校)か

公立中学の多くは共学ですが、私立では共学・男子校・女子校と選択肢が広がります。

中学生時代を男女一緒の環境で過ごすか、同性のみの環境で過ごすかという点は、思春期の成長に影響を与える可能性があります。

ここでは、共学と男子校、女子校のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

共学の特徴

共学校は男女がともに学ぶことで、多様性や社会に出た際に役立つコミュニケーションスキルを身につけられます。特に私立では、校風に合った生徒が集まりやすいため、共通の価値観のもとで友情を育むことができます。

異性との関わり方のなかで青春時代の貴重な経験を共有すれば、社会に出た際の適応力も高められるでしょう。

男子校の特徴

男子校では、異性の目を気にすることなく、勉強や部活、趣味などに没頭できます。自由な校風を大切にしている学校も多く、のびのびとした学校生活を送れるでしょう。

一方で、男子校は女性の価値観や考え方に触れる機会が少なく、異性理解に欠ける可能性があります。
また、自由度が高い反面、緊張感を欠いてしまうこともあるでしょう。

女子校の特徴

女子校も男子校と同様、異性の目を気にすることなく学生生活を送れます。
学校行事の準備や運営もすべて女子生徒で行うため、積極性や自律性を育てることが可能です。

また、学校の環境が共学や男子校と比べて清潔に保たれやすく、快適な学生生活を送れるのも女子校の魅力です。

大学附属校か準大学附属校か進学校か

大学附属校と準大学附属校、進学校のおもな違いは、大学進学における結びつきの強さです。

大学附属校は特定の大学に直結しているため、内部進学の優遇が期待できるでしょう。

準大学附属校は大学との関連があるものの、直接的な優遇は大学附属校よりも弱い傾向にあります。

他大学への進学も意識した受験対策が行われるため、多様な大学への進学を視野に入れる生徒には、準大学付属校のほうが適していると考えられます。

進学校では、特定の大学との直接的な結びつきはなく、早期から大学受験を意識したカリキュラムが提供されるでしょう。

進学ルートやカリキュラムが各校で異なるため、自分の目指す進路に合った学校を選ぶことが重要です。

宗教校かそうじゃないか

宗教校は、カトリックやプロテスタント、仏教など、さまざまな宗教法人によって運営されています。信仰心を必須とはしませんが、ミサや礼拝の時間が設けられるなど、宗教の理念が学校生活に反映されるのが特徴です。

宗教校の大きなメリットは、宗教の価値観を通じて、慈悲や困難に立ち向かう力など人格形成に役立つ考え方を学べることです。

宗教校は独自の価値観を持っており、生徒の成長に深く関わる教育環境を提供しています。

中学受験の学校選び、親はどうすればいい?

中学受験の学校選びでは、親がある程度、方向性を示すことが大切です。学習環境や子どもの学力を考慮しながら、適切な志望校を選び出しましょう。

ここでは、中学校の学校選びにおける親のサポート方法を紹介します。

子どもの希望を最優先に考えよう

中学受験では、子どもの希望を最優先に考えることが重要です。オープンキャンパスや学校説明会に参加し、子ども自身が心から通いたいと思える学校を見つけましょう。

子どもの意見に耳を傾けつつ、ともに志望校を選び出す姿勢が大切です。一方的な意見の押し付けは避け、子ども本人のモチベーションや自発性を尊重してください。

意外と見逃せない通学のしやすさ

毎日の通学が子どもにとって負担にならないよう、通学のしやすさも重要な選択基準の一つです。

自宅から学校までの距離や交通手段、所要時間を、単なる一日の移動としてではなく、それが3年間毎日続くと考えてみてください。

特に、朝の練習や夜遅くまでの部活動、自習後の帰宅を考えると、学校へのアクセスのしやすさは子どもの日常生活に大きく影響します。

乗り換えの回数や混雑状況も含めて、通学の利便性をしっかりとチェックしましょう。

部活動の存在

子どもが興味を持つ部活動があるかどうかは、学校選びの大きなポイントです。部活では、授業だけでは得られない多様な経験ができる場といえます。

ただし、部活動と勉強のバランスは考慮しましょう。部活動に力を入れ過ぎて、勉強時間が確保できなくなるおそれがあります。

中学受験を考えるなら早い段階から予備校・塾の検討を

中学受験を考えている場合は、早いうちから予備校や塾での学習を検討しましょう。具体的には、小学4年生頃に志望校を見定め、それに向けた準備を始めるのがおすすめです。

また、親が子どもの学習をサポートするのはよいことですが、自宅で勉強を見守る際には、すぐに答えを教えないように注意しましょう。
子ども自身に考える時間を持たせることが大切です。

受験対策は早めに専門家に任せ、家庭では子どもの自立した学習をサポートすることが中学受験成功の鍵となります。 

中学受験の学校選びのタブー

ここでは、やってはいけない中学受験の学校の選び方を紹介します。

親がすべてを決める

子どもの意見を無視して学校を選ぶのは避けましょう。親がいいと考える学校が、必ずしも子どもに合っているとは限りません。

重要なのは、子ども自身の希望と将来像を尊重し、その夢の後押しをすることです。親のエゴを押し付けるのではなく、子どもと一緒に話し合い、納得のいく学校選びをしましょう。

ネットやSNS口コミをうのみにする

学校選びで、ネットやSNSの口コミ情報をうのみにするのは危険です。

インターネット上の評判は、必ずしも学校の実態を正確に反映しているとは限りません。学校説明会やオープンキャンパスに参加し、学校の雰囲気や学習環境、通っている生徒の様子などを直接確認しましょう。

まとめ

学校を選ぶ際には、公立か私立か、共学か男女別か、大学附属か否かなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。子どもの意見を尊重し、親子ともに納得のいく学校選びをしましょう。

また、インターネットやSNS上の口コミは参考程度に留め、学校説明会やオープンキャンパスに参加して、実際に自分の目で確認することが大切です。

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