中学受験に向けて語彙力をアップ!親子で楽しく語彙力を学ぶコツを解説
公開日:2024/12/11
中学受験に向けていざ過去問や入試対策テキストに目を通すと、自分の子どもに理解できるのかと不安になる方もいるのではないでしょうか。
中学受験の国語は、小学生には理解が難しい表現や単語が多く出題されることも珍しくありません。
子どもの語彙力に不安があれば、親子で取り組める学習法で楽しく語彙力アップを目指しましょう。
本記事では、中学受験で語彙力が重要な理由や、効果的な語彙力学習法をご紹介します。
目次
なぜ中学受験で語彙力は重要なのか?
中学受験の国語では、高校受験で出題されるレベルと同等の文章や、大人向けの新書から抜粋した文章などが採用されることがあります。
そのため、語彙が不足していると文章の内容理解が難しくなり、問題を正しく解くことができません。
一般的に、中学受験に必要な語彙数は20,000語から40,000語ですが、小学生が日常生活で使う平均的な語彙数は15,000語ほどといわれています。
このデータからもわかるように、中学受験で有利になるためには、高い語彙力が必要です。
また、語彙力が高いと読解力が高まるだけではなく、記述問題で適切な語彙を用いて表現できるようになり、高得点を得やすくなります。
中学受験の国語における記述問題では、選択問題や穴埋め問題のような正解がない反面、適切な表現を用いて自分の考えを文章にしなければなりません。
誤った表現や意味の通らない記述は減点対象となってしまうため、語彙力が身についているほど確実に点数を稼げるでしょう。
効果的な語彙力学習法
中学受験に向けて効率よく語彙力を高めるには、市販のテキストやドリルを活用するほか、語彙ノートやフラッシュカードを自作するのもおすすめです。
語彙ノートの作り方
語彙ノートとは、語句や慣用句、ことわざなどの言葉と、それぞれの意味をまとめたノートです。
「見たことがある」「聞いたことがある」だけでは、語彙力があるとはいえません。各言葉の意味と使い方を正しく理解することで初めて語彙力として身につきます。
語彙ノートを作る際は、知らない言葉を見聞きするたびに辞書で意味を調べ、その内容をノートにまとめましょう。
類義語・対義語も一緒に記録していくことで、効率よく語彙力を伸ばせます。
フラッシュカードを活用しよう
フラッシュカードとは、カードの表面にイラストや語句を、裏面にその意味や解説、例文を記した暗記カードです。
語彙と意味が記されたフラッシュカードは遊び感覚で語彙学習ができるため、勉強が苦手な子どもにもおすすめです。
書籍やテキスト、志望校の過去問などをもとに知らない語彙を中心としたフラッシュカードを自作すると、効率よく語彙力アップを目指せるでしょう。
親子で楽しく学ぶ語彙力ゲーム
テキストやノート、フラッシュカードなどの紙媒体による学習は、記憶に残りやすい一方で「勉強」の意識にとらわれやすく、集中力が続かない場合があります。
子どものモチベーションを下げずに語彙力を伸ばしたいときは、より遊びに近い感覚で取り組める語彙力ゲームを始めてみましょう。
親子で楽しめる語彙力ゲームをするなら「言葉しりとり」や「クイズ」がおすすめです。
言葉しりとりで語彙を増やす
しりとりに縛りや独自のルールを作ることで難易度を上げ、遊びながら語彙力を高める方法です。
はじめは頭文字や最後の文字を指定したしりとりで、どうしても言葉が見つからない場合は辞書から探してみましょう。
慣れてきたら慣用句やことわざ縛りにするほか、漢字と漢字で語句をつないでいく漢字しりとりもおすすめです。
親子で楽しく競い合うことで学習効果が高まるでしょう。
クイズ形式で楽しく学習
語彙に関するクイズを親子で出題し合う学習方法です。
語彙に自信がない子どもには辞書使用をOKにするなどのハンデをつけると、楽しんで取り組んでくれるでしょう。
慣れてきたら、よく見る語句をすべて平仮名にして語句と意味が一致しているかを確認するなど、変わり種クイズで子どもの語彙力をチェックしてみることをおすすめします。
クイズアプリを活用すると、正解率や苦手部分などを効率よく把握できるでしょう。
発達段階に合わせた学習法
語彙力には個人差があるため、市販のテキストでは子どもに物足りなかったり、反対に難しすぎたりする場合があります。
語彙力を効率よく高めていくなら、子どもの学習意欲や発達段階に合わせた以下の学習法を取り入れてみましょう。
低学年向け:遊びを取り入れた学習
小学校低学年のうちは、耳から聞いた言葉がどんどん語彙として学習されていきます。
そのため、絵本の読み聞かせやかるたなど「音」を使った方法を取り入れると、遊び感覚で楽しく語彙を増やせるでしょう。
子どもの語彙が増え、いつもの絵本やかるたで物足りなくなってきたら、連想ゲームやなぞなぞ、覚えた言葉を使って物語を考えるといった遊びもおすすめです。
高学年向け:実践的な学習
小学校高学年になったら、大人が読むような文章をもとに、より実践的な語彙学習に取り組んでみましょう。
本や雑誌、新聞などを活用したり、子どもと一緒にニュースを見たり聞いたりする方法もおすすめです。
現在の語彙力が志望校に通用するか知りたいときは、志望校の過去問演習を活用するとよいでしょう。
慣れてきたら文章の要約にチャレンジして、読み解いた文章を自分の言葉で表現するトレーニングも行ってみてください。
語彙力アップのための読書のススメ
中学受験に向けて子どもの語彙力を効率よく伸ばすなら、読書を習慣にし、知らない語彙に触れる機会を多く作ることをおすすめします。
とはいえ、読書を強要するような方法では子どものモチベーションが下がりやすく、効率的な語彙学習につながりません。
そこで取り入れたいのが、親子時間の延長で本に触れる機会を多く作る方法です。
子どもにとって読書が身近なものとなるように、以下の方法を取り入れてみましょう。
- 子どもが興味を持ちそうな本を親が先に読む
- 子どもの前にいるときに読書する姿を積極的に見せる
- 親子で過ごす時間はテレビやスマートフォンをあえて触らない
- 子どもと一緒に書店や図書館へ足を運ぶ
- 子どもが読書をしていたら褒めるようにする など
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