高校編入するにはどうすればいい?条件や編入できる高校の違い
公開日:2025/09/18

こんにちは!四谷学院個別指導教室の古川です。
高校編入とは、高校を一度退学した生徒が別の高校に途中学年から再び入学することです。似ている言葉に「転入(転校)」がありますが、編入は在籍中の転校とは異なり、再入学のために試験や手続きが必要となります。
この記事では、高校編入の基本的な仕組みや編入可能な高校の種類、必要な単位や資格について解説します。さらに、編入までの具体的な流れや、高校編入についてよくある質問にもお答えしますので、これから編入を検討している方はぜひ参考にしてください。
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目次
そもそも高校編入とは?「転入」「転校」との違い
「高校編入」とは、一度高校を中退した、あるいは現在高校に在籍していない者が、途中の学年から高校に再び入学することです。例えば、高校1年で中退した人や、海外の高校から日本の高校に入りたい人などが、新たに入学する場合は編入に該当します。
一方、「転入」とは、現在在籍している高校から別の高校に移ることを指します。日常的には「転校」と呼ばれることが多いのですが、転校は学校を移ること全般を指す言葉です。そのうえで、新しい学校側から見たときの呼び方が転入となります。
編入できる高校、全日制・定時制・通信制高校の違いとは

高校編入の対象となる高校には、全日制・定時制・通信制の3種類があります。それぞれの特徴や通学スタイルの違いを見ていきましょう。
全日制高校への編入
全日制高校への編入は、クラスメイトとともに学校生活を送り、部活動にも参加できるのが大きなメリットです。
一方で、募集枠が限られており、学力レベルが高い傾向にあるため、しっかりとした学習準備が必要です。高い学力があり、一般的な高校生活を望む人におすすめです。
定時制高校への編入
定時制高校は昼間部や夜間部などがあり、働きながら学べる自由度の高さが魅力です。
多様な年齢層の生徒が集まり、自分のペースで通学できますが、卒業までに時間がかかる場合もあります。日中に仕事やアルバイトをしたい人、自分のリズムで学びたい人に適しています。
通信制高校への編入
通信制高校への編入は、自分のペースで学習でき、登校日数が少ないのがメリットです。受け入れ時期も多く、柔軟に対応してもらえる点も特徴です。
ただし、自己管理能力が求められるため、自主的に学習計画を立てて実行できる人に適しています。特に、不登校の経験がある人や、専門分野の学習に時間を使いたい人におすすめです。
高校編入に必要な単位や資格とは
高校編入するには、一般的に「満15歳以上であること」や「中学を卒業していること」、「高校に1年以上在籍し一定の単位を修得していること」が条件となります。
ここでいう「単位」とは、授業を受けて定められた学習内容を修得したことを示すもので、前に通っていた学校から「単位修得証明書」を取り寄せて確認・計算します。
高校を中退していた場合は、修得した単位数に応じて編入できる学年が決まります。また、募集時期は学年末や学期末に限られることが多いため、希望する高校の募集要項を早めに確認しておくことが大切です。
高校編入の手順を解説|決意から合格までの7ステップ

高校編入は、新しい環境で再スタートするための大切なプロセスです。計画的に準備し、順を追って進めることが合格への近道となります。
Step1: 自己分析と情報収集 (なぜ編入したいのか、どんな高校生活を送りたいのか)
まずは、編入の目的や希望する高校生活を明確にしましょう。そのうえで、志望校の情報収集や募集要項の確認、学校見学を行うことが大切です。編入の準備は書類を用意する時間なども考慮し、なるべく早めに始めるとスムーズに進められます。
Step2: 編入したい高校のリストアップと比較検討
希望する高校を複数リストアップし、校風や学科、進学実績などを比較検討します。進学先の情報収集は春から夏頃に始め、夏までに候補を絞り込むのが理想的です。
Step3: 学校見学・個別相談会への参加
学校見学や個別相談会に参加し、校風や授業内容、施設、在校生の様子を確認しましょう。質問事項を事前にまとめておくと、学校選びがよりスムーズになります。
多くの学校では夏~秋に説明会を実施するため、早めに日程を調べ予約しておくと安心です。
Step4: 在籍(出身)高校での手続き (単位修得証明書などの取得)
在籍している、または以前通っていた高校に単位修得証明書の発行を申請します。
申請用紙は高校の事務局やホームページから入手でき、数百円の手数料がかかる場合があります。郵送での対応も可能ですが、発行には日数がかかることが多いため、早めに手続きを始めましょう。
Step5: 出願書類の準備と提出 (志望理由書、願書など)
出願書類(志望理由書、願書、調査書など)をそろえ、不備がないか確認します。志望理由書は、自分の熱意や適性が伝わるよう早めに作成しておくことがポイントです。
提出期限は学校ごとに異なるため、募集要項で確認し、締切の1~2週間前には提出できる状態に整えておくと安心です。
Step6: 編入試験の受験
編入試験は学校や課程によって内容が異なりますが、年に数回実施されることが多く、一般的には国語・数学・英語が出題されます。
過去問や模擬試験を活用して学習を進めるとともに、面接の準備もしておく必要があります。試験日と出願期間は学校によって異なるため、早めに確認して計画的に準備を進めましょう。
Step7: 合格発表と入学手続き
合格発表後は、指定された期間内に入学手続き(入学金納付、書類提出、制服や教材の注文)を行います。多くの学校では合格発表後から数日以内に手続きを済ませる必要があり、期限を過ぎると入学資格を失う場合があるため注意しましょう。
高校編入に関するよくある質問(Q&A)
高校編入について、多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q. 一度不合格になったらもう編入は無理ですか?
一度高校編入試験で不合格になっても、再度チャレンジすることが可能な場合はあります。編入試験の実施回数や時期は学校によって異なるため、再受験の可否や次回の試験日程を確認し、準備を整えて臨みましょう。諦めず計画的に対策を進めることが大切です。
Q. 留年が確定してからでも編入できますか?
留年が確定してからでも、高校編入は可能です。多くの場合、留年後は在籍高校に残って単位取得を目指すか、通信制や定時制高校へ編入する選択肢があります。特に通信制高校では、取得単位を引き継げる場合があり、学年を落とさず卒業を目指せるケースもあります。募集時期や条件などは学校ごとに異なるため、詳細をよく確認しましょう。
Q. 編入試験のための塾はありますか?
高校編入試験のための塾はあります。個別指導やオンライン講座で、志望校の試験科目に合わせた対策が受けられ、面接練習や過去問対策が充実している塾も少なくありません。帰国子女向けや一般編入向けなど、専門的にサポートする塾もあり、講師が一人ひとりに合わせた学習計画を立ててくれます。短期集中型の講座もあり、効率的に合格を目指せるのが特徴です。
Q. 海外の高校からの編入は可能ですか?
可能です。多くの日本の高校では、海外の正規の教育機関に一定期間在籍し、対応する学年の課程を修了または修了見込みであることが受験資格を得る条件です。帰国後1年以内であることを出願要件とする場合が多く、英語スピーキングテストが行われる場合もあります。具体的な条件や手続きは志望校により異なるため、早めの確認と準備が重要です。
Q. 編入したことは大学受験で不利になりますか?
大学入試は原則として学力を評価するものであり、編入の経歴自体が合否に影響を与えることは基本的にないと考えられます。したがって、編入後もしっかりと学習を積み重ね、安定した成績を維持できれば、受験において不利になる心配はほとんどありません。むしろ、新しい環境に適応し努力を継続できた経験は、自己管理能力や主体性を示すポジティブな要素になり得ます。
まとめ
高校編入は、新しい環境で再スタートを切る大きなチャンスです。全日制・定時制・通信制それぞれに特徴があるため、自分の生活スタイルや目標に合った選択が重要です。転校と違い、試験や面接が必要となりますが、必要単位や募集時期、試験内容を理解し、計画的に準備を進めれば合格への道は拓けます。不安や疑問がある場合は、早めに情報収集し、専門家へ相談しましょう。
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