志望校対策のためにできる模試の活用方法とは?合格判定よりもチェックすべき内容について
公開日:2018/09/05
こんにちは、四谷学院の古川です。
受験に向けて、多くの方が模試を受けていると思います。
入学試験と同じような形式で行う模試では、志望校を書き、合格判定が出ます。
A判定やD判定などの結果により、自分が志望校に合格するレベルかどうかがある程度わかることから、結果に一喜一憂している人も多いのではないでしょうか。
しかし、ただ結果に喜んだり落ち込んだりしているだけでは、模試を有効活用できているとは言えません。
今回は、模試を十分に活用するためのポイントを紹介したいと思います。
模試を活用するための3つのポイント
貴重な時間を割いて模試を受けるその目的はいくつかありますが、特に大事なことが3つあります。
このことを頭に入れておけば、合格判定だけを気にするようなことはなくなるはずです。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
1.現時点の実力を確認する
偏差値などは他人との比較ですが、大事なのはあくまで「自分の実力」を確認することです。
どの問題が解けて、どの問題が解けなかったのか、なぜその問題が解けなかったのか、という分析を行うことが大事なのです。
模試の結果を素直に受け止めること自体は大切なことですが、ただ受け入れるだけでは、データをうのみにするだけになります。そうすると、目先の結果のみを追い求めがちになり、模試を有効に利用することができません。
大切なのは、前回と同じミスをしていないか、勉強したことをどれだけ答えられているか、苦手とする分野はなにで、それを克服するにはどうすればよいか、などを分析することです。
それらを確認する判断材料を得ることが模試の第1の目的です。
2.本番の雰囲気に慣れる
自宅での勉強や、塾での学習時間の雰囲気と、模試の雰囲気は全く違います。
自分と同じような受験生が大勢いて、静寂の中で問題に取り組む独特の雰囲気は、試験会場でなければ味わうことができません。
家では解ける問題でも、本番ではどうしても緊張してしまうので、本来の実力を出せないことがあります。
焦って計算ミスをしたり、問題文を読み飛ばしてしまうなど、自分の悪いクセが出てしまうのです。
そうならないためにも、本番と同じ会場で受けられる模試でそうした環境に慣れ、目の前の問題に集中できるようにしておくことが大切です。
3.時間内で解答する力がつく
模試は、「時間内で解答する力」をつけるにはうってつけの場です。
時間内できっちりと解答するためには、解けそうな問題と解けなさそうな問題の判断を素早くできるようにならなければいけません。
例えば、「大問1問を〇分考えて解けなかったら飛ばす」というように、自分の中で決まりを作る必要があります。
この基準を作る場合も、本番と同じような環境でやることでより正確なものを作ることができます。
模試で時間配分の基準を作ったら、そこからは時間の使い方を意識した勉強法が可能になります。
ぜひ模試をうまく活用して、自分なりのルールを決めてみましょう。
模試の合格判定は志望校を決めるにあたって大きな基準の1つになることは間違いありませんが、重要なのは、「模試は入試本番の予行演習である」ということです。
よって、結果に一喜一憂するのではなく、なんのために模試を受けるのか、どうすれば入試本番に向けて効果的に模試を活用できるのか、ということをしっかりと考えてみましょう。
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