帰国子女枠で中学受験するには？受験条件や試験科目、成功させるポイントを解説！

こんにちは！四谷学院個別指導教室の古川です。

日本の中学受験を考えている海外在住の方のなかには、「帰国子女は受験が不利なのではないか」「どう対策をすべきかわからない」などの疑問や不安を抱えている方もいるでしょう。

そのような方に向けて、本記事では帰国子女が受けられる入試の概要や受験の条件、成功させるためのポイントなどについて解説します。

帰国生は「帰国子女入試」を受けられる

帰国子女入試は、帰国子女を対象とした受験制度です。インターネット出願が一般的で、一般入試よりも早い時期に実施される傾向にあります。
帰国子女枠と一般枠の両方の試験を受験できる場合が多いため、複数の学校を受験するチャンスがあります。

帰国子女入試の応募資格

帰国子女入試の応募資格は、学校によって異なるため、希望する中学校の募集要項を確認しましょう。

例えば、渋谷教育学園渋谷中学高等学校は、小学校卒業見込み者かそれに準ずる者とされ、試験日までの海外在留期間が2年以上で、帰国後2年以内の帰国生が対象です。

参照：帰国生（1月27日）入学試験 渋谷教育学園渋谷中学高等学校

広尾学園中学校の場合は、海外在住経験が1年以上あり帰国後3年以内の帰国生、または英検2級以上を保持しているか、同等の英語力を持つ者（※）が受験できます。
※：「英検2級以上か、同等の英語力を有する者」が条件となるのはインターナショナルアドバンストグループの希望者のみ

参照：帰国生入試　募集要項｜中学受験｜広尾学園　中学校　高等学校

帰国子女入試の試験科目

帰国子女入試の試験科目は、国語・英語・算数の主要科目が一般的です。さらに、面接と作文も実施されます。
また一部の学校では、国語・算数・理科・社会の4科目またはそのなかから、2科目を選択して受験します。
試験科目は学校によって異なるため、募集要項を確認してください。

帰国子女入試の日程

帰国子女入試は、通常11月下旬から1月にかけて行われ、一般入試よりも早い時期に始まります。

試験日程は学校によって異なり、帰国子女枠の試験を一般入試の前に実施するケースと、一般入試と同時期に行い、帰国子女のみ面接や優遇措置を組み込むケースに分かれています。

そのため、日程的に余裕があれば、複数の学校の入試を受けることも可能です。

帰国子女枠で中学受験をする際の志望校選びのポイント

帰国子女枠で中学受験をする際は、以下3つのポイントを考慮しましょう。

教育理念や教育体制

教育理念や教育体制は学校によって大きく異なり、なかには日本の学校生活に慣れるための指導、国語指導などに力を入れる学校もあります。

学校の教育理念や体制を正しく理解し、子供の成長に適した環境を見極めましょう。

学校全体の雰囲気

学校選びの際には、学校全体の雰囲気を確認することも大切です。

できれば、一時帰国や長期休暇を活用して学校の説明会や文化祭に参加し、自分の目で実際の雰囲気を確かめるとよいでしょう。
また、大学付属校か進学校か、共学かどうかなどの確認も重要です。通っている生徒や先生などに実際に話を聞くと、より入学後のイメージがつきやすくなります。

通いやすさ

学校選びの際は、通いやすさも考慮しましょう。
よい学校を見つけたとしても、通学が不便だと学校に行くことを苦痛に感じてしまう可能性があります。毎日の通学を考えると、学校までの距離や交通状況、乗り換え回数などを検討したほうがよいでしょう。

特に海外経験が長い場合は、日本の朝のラッシュなどの通学事情に慣れるために、実際の交通手段で希望する学校に一度足を運んでみることをおすすめします。

帰国子女が中学受験を成功させるポイント

帰国子女の中学受験は難しいといわれることがあります。しかし、適切な対策と十分な準備を行えば、成功の確率を大幅に高めることが可能です。
以下に、帰国子女の中学受験を成功させるための5つのポイントを紹介します。

予備校のオンライン授業や教材を活用する

海外在住の方は、予備校のオンライン授業や教材が役立ちます。

オンライン授業は場所を問わず学習でき、海外にいながら日本の学習指導要領の理解と中学受験対策が可能です。

早めに志望校を決める

前述したように、帰国子女枠は一般枠よりも早い時期に試験が行われます。

早めの行動を取らないと、受験の機会を逃してしまう可能性もあるため注意が必要です。また、早めに志望校を決めておくことで、受験対策も立てやすくなります。

面接対策を行う

帰国子女枠の中学校受験では、面接が重視される傾向にあります。
面接は多くの学校で行われており、海外経験を通じて得た国際的な感覚や柔軟な自己表現力が求められます。

そのため、面接では正しく答えるよりも、海外生活でどのような経験をして、何を学んだのかをはっきりと伝えられることが重要です。

よく聞かれる質問をリストアップして面接の練習をするなど、自信を持って臨むための準備を進めましょう。

四谷学院で志望校合格を目指そう！

帰国子女の場合、海外で学んだ学習方法と日本での学習方法が異なる可能性があります。

四谷学院では、経験豊富な受験コンサルタントが、生徒一人ひとりの学習スタイルに合わせたカリキュラムを提供しているほか、志望校への対策や進路相談といったサポートも充実しています。

生徒の理解度や進捗に合わせて学習が進むため、効果的な対策が可能です。
面接対策も行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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