高校受験における調査書とは?通知表の違いや申請時期について解説
公開日:2024/02/15
こんにちは!四谷学院の奥野です。
「調査書」は、高校受験の合格を目指すうえでとても大切な書類です。ただ、多くの受験生は、高校受験における調査書の役割や重要性、そのなかに記載される項目などがよくわかっていないことがほとんどだと思います。
そこで今回は、高校受験における調査書の概要ともらい方、高校受験の合否に調査書がどのくらい影響するのかを解説します。
高校受験に向けた準備をするなかで調査書に興味を持っている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
高校受験における調査書とは
高校受験における調査書とは、高校受験の際に中学校から受験する高校に送られる資料(書類)のことです。内申書とも呼ばれることもあります。
高校では、入学試験の点数と調査書などを参考にしながら、受験生の合否を決めていきます。その際、調査書の項目や内容は、都道府県ごとに異なります。
ただし、多くの都道府県の調査書には、一般的には以下のような項目が記載されています。
・【基本情報】
氏名、性別、生年月日などの情報です。
・【各教科の学習の記録】
各教科の評価・評定を記載する項目です。なかには、各教科を「知識・知能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」などの3項目に分けて、それぞれをさらに詳しく評価する都道府県もあります。
・【総合的な学習の時間の記録】
欠席日数・理由を記載する項目です。極端に欠席日数が多い、欠席理由が悪いなどの場合、マイナス評価につながる可能性もあります。なお、年間10日以下ほどの欠席であれば、内申点が下がる可能性は低いと考えられます。
・【学校行事、部活動の記録】
所属している部活動や活動成績、学校行事での役割、生徒会での経験などを記載する項目です。学校への貢献度が評価ポイントになります。学校行事や生徒会などには、積極的に参加しましょう。
調査書と通知表の違い
通知表は、学期ごとにその生徒の学業成績や学校生活の状況などを記載する資料(書類)です。
通知表のなかには所見欄という項目もあり、日々の行動や部活動などの学業以外について先生が文章を記載されています。
調査書と通知表の大きな違いは、「誰(どこ)に渡す書類か?」です。
調査書は、先述のとおり中学校から受験する高校に提出されるものとなります。これに対して通知表は、その生徒の保護者に渡される書類です。
調査書は誰が書くのか
調査書は、以下の先生たちによって厳正に評価・作成されます。
・校長先生
・学年主任の先生
・クラス担任の先生
・各教科の先生
なお、千葉県では、「調査書並びに学習成績分布表及び個人成績一覧表の作成」のなかで、調査書作成をする中学校に対して、以下のことを求めています。
“調査書並びに学習成績分布表及び個人成績一覧表の作成に当たっては、各中学校において、校長を委員長とし、学年主任、学級担任等を委員とする作成委員会を組織し、次に示す調査書並びに学習成績分布表及び個人成績一覧表作成上の注意に従って厳正に作成しなければならない。”
引用:千葉県(調査書並びに学習成績分布表及び個人成績一覧表の作成)
高校受験の調査書が書かれるのはいつまで?
調査書には、「入学時(中学1年)~中学3年の2学期までの評価」が記載されることが一般的です。
ただし、一部の高校では、推薦入試の出願を「12月まで」としているケースがあります。この場合、中学3年2学期の内申点を反映させることは時間的に難しいため、「中学3年の1学期まで」とされることもあります。
高校受験で調査書はどれくらい合否に影響するのか
公立高校の場合、ほぼすべての学校で調査書の内申点を加味して合否が決まるようになっています。合否判定における内申点の比率は、学校によって異なります。
調査書のなかで最も重要性が高いのは、内申点の数字といっても過言ではありません。
そのため、内申点を高めるためにも、日頃から勉強を頑張り、定期テストなどで高い成績をとることが大切になります。
高校受験時に必要になる調査書のもらい方
高校受験の場合、調査書は「中学校が発行→高校に提出」の流れになります。受験の時期が近づけば、学校側から調査書に関するアナウンスがあるはずです。そのタイミングで発行してもらいましょう。
調査書をもらう際は、以下の2つの注意点に気を付けましょう。
・受験する高校の数だけ調査書が必要になる
・発行までにそれなりの時間がかかる(今日依頼→明日くださいは基本的にできない)
受験先が増えることにより、追加の調査書が必要になる場合、早めに相談することが大切になります。
特に推薦入試の場合、一般受験よりも早く必要になるため、気を付けましょう。
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公立高校の合否判定では、ほぼすべての学校で調査書に書かれた内申点を加味します。
したがって、高校受験の合格を目指すうえでは、日頃から勉強を頑張り、定期テストの点数をアップするなどの対策が必要です。
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