先生達が授業で意識しているポイント紹介
最終更新日:2021/09/10
こんにちは。四谷学院八王子教室です。
八王子教室では、先日大学生の先生を対象に模擬授業研修・相談会を行いました。
模擬授業を通して普段先生達がどんなことを意識して授業しているのかを教えてくれたので、今回はその内容の一部をご紹介していきたいと思います。
目次
①授業のゴールを明確にする
先生方が意識しているポイントの一つ目は、今日の授業の最後には生徒が、「○○について理解した」「○○ができるようになった」という状態になっていることをイメージすることです。
ただ漠然と授業準備をするのではなく、どうしたら、単元を理解できるようになるか、この問題を解けるようになるかを考えながら授業準備をしています。
②教科書などに書いていないプラスαの情報を伝える
ポイントの二つ目は、教科書や問題集に書いていない重要なことも伝えるということです。
例えば、英語の「受け身」を教える場合、一般的な教科書には、「be+過去分詞」で受身形を表すことができる、「by~」の文を文末につけて「~によって」を表すことができる、と書かれています。
それ自体はとても重要ですし、覚えてしまえばある程度問題は解けるのですが、先生方が意識しているのは、「なぜ、どんなときに受け身を使うのか」です。
ここがわかっていれば、能動態と受動態のニュアンスの違いや、「by~」が省略される理由、なぜこの表現や熟語に受動態が使われるか、などスムーズに理解できるようになります。
③生徒が少しでも興味を持てる授業にする
ポイントの三つ目は、少しでもその科目に興味を持ってもらえるようにすることです。
特に新しい単元に入るときには、「今日は○○をやります」とスタートするのではなく、「この単元を理解すると、こんな時にこの知識を生かせるようになるよ」といったことだったり、身近な例をあげて少しでも興味を持てるように、授業が楽しくなるように工夫をしているようです。
④褒めるポイントをたくさん見つける
ポイントの四つ目は、生徒の褒めるポイントを見つけて伝えてあげることです。
どうしても指導していると改善点やできないことに目が向きがちになります。
できるようになったこと、続けていること、褒めるポイントがないかを意識することで生徒の良い点が自然と見えるようになり、生徒の小さな変化に気づいて、素で褒められるようになったようです。
⑤理解度を細かく確認する
ポイントの五つ目は、わかったつもりではなく本当にわかっているか確認することです。
ただ答えがあっているか確認するだけでは、丸暗記だったり、たまたまあっている部分がそのままになってしまいます。
生徒がわからないという質問に答えるのはもちろん大切ですが、わかったつもりをそのままにしておくと、模試や試験本番に解けないこともあるので、類題を出したり、問いかけたり、反応を細かく見たり、生徒自身に説明してもらったり、それぞれの先生のやり方で本当に理解できているか確認しているようです。
最後に
今回は、授業中に先生が意識しているポイントを紹介しました。
先生が意識しているポイントを、授業を受ける皆さんも知ることで、漠然と授業を受けるよりも、きっと密度の濃い授業につながるのではないかと思います。
次回のブログもぜひお楽しみに!
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